本は背を壁側に向け、街角の小さな紙片は細い針金で持ち上げられ、夜の工事現場は映像インスタレーションに入る。バンコクのJim Thompson Art Centerで開催中のグループ展「And Still, Another After」は、見慣れた物の位置を変える。2026年10月10日に開幕し、会期は2027年3月29日まで。Rinrada Na Chiangmaiが企画し、アートセンターとWilliam Warren Libraryを結びながら、6組の創作と共同制作を通して若い世代が引き継ぐ生活条件を考える。
作品情報が明示された二つの映像作品も手掛かりになる。Bhumikorn KongtaveelertがAnna Golubkova、Pitchada Poolsawad、Piyatida Piyamassakulと共同制作した「Migration of Clouds」(2026)は、マルチチャンネル映像インスタレーション。作品画像では雲空、円形構造、建築のイメージが重なる。Sareena Sattaponの「Balen(ciaga) I Belong: All That Glitter」(2025)には、緑と黄色の夜景に人々、工事空間、分割画面が現れる。静止画像では構図を読み、映像の時間や音は現場で確かめたい。
マルチチャンネル映像インスタレーション「Migration of Clouds」(2026)の作品画像では、円形構造と雲空が重なる。