青龍がレモンティーを飲み、白虎が小籠包を食べる。JAMSTYLE JAROの絵では、なじみある名前が、まず動物の服を着た大きな目の子どもになる。「JAM STYLE meets Hong Kong」は2026年10月6日から31日まで、中環の大館にあるTouch Galleryで開催。漫画的に誇張した表情に、明暗と立体感のある描き方を組み合わせている。会期中だが、本日は日曜であり、大館が案内する画廊の火〜土曜の開廊日には含まれない。
同じ飲食でも、目と手で画面はどう変わる?
「Blue Dragon drinking lemon tea」では、灰青色の龍の頭が上半分をほぼ占める。小さな黄色の角と白い歯が子どもの眉と目を囲み、ストローが大きな頭のイメージを手のひらほどの飲料パックへつなぐ。感情を決めつける前に、比率を見てみたい。フードは大きいのに、手と飲み物は小さい。そのため眉、まぶた、口角がとても強い細部になる。平らな色面に近い背景も、顔の陰影を際立たせる。
「Blue Dragon drinking lemon tea」は灰青色の龍の衣装と小さな飲料パックの比率を対照させる。「White Tiger eating hot xiaolongbao」では、子どもが目をぎゅっと閉じ、口を大きく開ける。スプーンには小籠包、もう片方の手には箸があり、手前には蒸籠が置かれる。一方「Vermilion Bird eating wonton noodles」は、正面を向く大きな目と垂れる麺によって、視線を鉢の中へ導く。同じ食事でも、閉じたまぶたとまっすぐな眼差しで表情は異なる。食べ物は土地を示す記号だけでなく、手、口、見る方向を構成する道具にもなっている。
「White Tiger eating hot xiaolongbao」は閉じたまぶたと大きく開いた口で点心を食べる表情を強調する。同じ大きさの画布で4人のキャラクターを比較する
「Black Tortoise enjoying tea time」ではテンポが落ち着く。緑と黄色のキャラクターが模様入りのカップとソーサーを持ち、頭の上の小さな蛇のような形が衣装の設定と呼応する。4作品はすべて65×53cm、キャンバスにアクリルで、サイズと素材が共通しているため視覚的な選択を比較しやすい。衣装の色を見てから、手と食器の位置へ目を移すと、大きな頭と小さな体という同じ比率が、茶、麺、点心の間でどう重心を変えるかが分かる。
「Black Tortoise enjoying tea time」は緑と黄色の衣装にカップとソーサーを組み合わせる。JAROは漫画から制作を始め、西洋古典絵画にも影響を受けた。2014年にはデザイナーMisaとJAMSTYLEを設立し、大きな目と少しいたずらっぽい表情の子どもを、LINEスタンプ、雑誌、広告、インスタレーション、実物の作品へ展開してきた。スマートフォンのスタンプは、小さな画面で素早く感情を伝える必要がある。画布の前では、陰影、筆致、姿勢に立ち止まり、同じ形象が媒体を越えたあと何を残すのかを考えられる。
スタンプから画布へ、次の大館訪問を計画する
今回の香港とのつながりは、地名を背景に書くだけでなく、飲み物、点心、キャラクターの動きに現れる。4点の作品画像を一枚ずつ見てから、同じ大きさで並べ、まぶた、眉、口角の位置の変化を比べたい。画廊の目録には38×45cmの小さな作品もあるが、在庫状況は変わる。購入を考える場合は、その日の画廊の回答を確認したい。
Touch Galleryは荷李活道10号、大館3号棟2階202・204室。大館の店舗案内では火〜土曜11時〜19時の開廊となっている。大館の敷地自体はより長時間開いているため、敷地へ入れることと画廊の営業は同じではない。10月31日までに訪れるなら、展覧会の作品目録を見るか、2562 9000へ電話して当日の案内を確かめ、中環の散歩と組み合わせたい。