MIDOは2026年10月22日、高雄のドリームモールに台湾初の専売旗艦店を設けたと発表した。1階に位置する新店舗は、鮮やかなオレンジ、黒、木質を組み合わせ、時計を見る場を再構成するとともに、「Treasure your time」という考え方を打ち出す。機械式時計の購入を考えている人にとって注目したいのは、時間という抽象的なテーマが、展示、素材、選ぶペースへどう置き換えられているかだ。
黒いフレームとオレンジの壁は、どう時計を主役にする? 店頭では黒いフレームが明確な輪郭をつくり、ガラスがモールの動線と店内の展示をつなぐ。オレンジは看板だけでなく、立体的な模様の壁面へと広がり、白いディテールが色の濃淡と明暗を区切る。店舗写真では縦型の展示と横長のガラスケースが組み合わされ、近づくにつれてブランド全体のイメージから、小さな時計の細部へ視線を移せる構成が見て取れる。
黒いフレームとガラスが入口を形づくり、オレンジの背面と時計展示がモール側に開かれている。 開店イベントの集合写真から、店頭の両側に設けたガラスの展示面がわかる。 もうひとつの要素が木質の床だ。黒いフレーム、ガラス、照明の間に暖かな色調が入り、展示ケースの端正な線を視覚的に和らげる。大きな広告一枚だけでブランドを説明するのではなく、オレンジの壁、スクリーン、座席、複数の展示ケースが視線の向きを生む。配色やディスプレイに関心がある人も、こうした重なりから時計の販売空間を読み解ける。
Treasure your time:時間を測ることから、生活を組み立てることへ MIDOが新しい考え方で重視するのは、自分の時間をどう配分するかだ。仕事に集中すること、日々の習慣を大切にすること、大切な人と過ごすことは、いずれも主体的な選択である。時計選びに置き換えれば、よく着ける生活場面をまず考え、その後で外観と機能を比較するという実用的な出発点になる。新しいムーブメントの技術名称ではなく、今回の旗艦店とブランドの発信に共通する生活への視点だ。
この発想はブランド名の由来にも通じる。Georges Schaerenが1918年に創業したMIDOの名は、スペイン語で「私は測る」を意味する「Yo mido」に由来する。現在はスイスのル・ロックルに本社を置くSwatch Groupの一員だ。公式年表では、1934年にMultifortが登場し、2002年のAll Dialはローマのコロッセオから着想を得たと記されている。機能、幾何学、建築という流れが、新店舗の素材や輪郭にも長い背景を与えている。
テープカット時の集合写真。背後にはMIDO旗艦店の入口と展示エリアが見える。 ドリームモール店はどこ?来店前に整理したい三つのこと 所在地は高雄市前鎮区中華五路789号1階、電話番号は07-586-9917。予算、普段の服装、比較したいモデルを整理し、実際の展示や試着について問い合わせておくとよい。初めて機械式時計を見る人にとって、ケース径、腕に乗せたときのバランス、ストラップのフィット感は、宣伝写真だけを見るよりも候補を絞る助けになる。
技術情報も個々の型番に立ち返って確認したい。MIDOにはCOSC認定クロノメーターのモデルがあるが、その認定が全製品に当てはまるわけではない。パワーリザーブ、防水性、素材も一本ずつ比較する必要がある。今回の店舗発表には専用価格、開店記念品、優待期間の記載はない。希望のモデルや購入予定がある場合は、公式の販売店検索と店舗の電話で確認してから来店を計画できる。