ThruDarkとMustoのNautikosは、異なる専門性をひとつのオフショアセーリングウェアへ持ち込む。前者は英国特殊部隊出身の創業者が立ち上げ、後者は長くセーリングウェアを手がけてきた。新シリーズはNautikos GORE-TEXジャケットとビブトラウザーズを軸に、Dyneema補強と着脱ポケットを加える。公式のジャケット価格は1,500ポンドで、10月28日から発送予定。10月下旬に紹介されたからといって、全サイズを即座に受け取れるとは限らない。
船の操作時にジャケットとビブパンツが重なりをつくる。
2組の黒い服が異なる内外の層を組み合わせる。GORE-TEX PROとDyneemaは別々の課題を担う
ジャケットはMustoのMPXオフショアウェアを基盤に、GORE-TEX PROメンブレンとDyneema補強を組み合わせる。前者は風雨と透湿の需要を、後者は繰り返し擦れる部位を担い、ブランドはMusto初のDyneema採用シリーズとも位置づける。技術名を並べるだけでなく、どこに配置したかを見るべき協業だ。
Mustoはジャケットとパンツの尻、肘、膝、裾など摩耗の多い箇所に補強を配したと説明する。甲板では膝をついたり、ロープや機材に接触したりするためだ。写真の大きな黒い面では強い配色で区分せず、縫い目、厚さ、表面差が区切りを示す。用途はブランドの設計背景に基づくもので、本サイトが遠洋で試験したことを意味しない。
全身写真でジャケットとパンツの比率を確認できる。
船上の背面寄りの接写に肩と腕の識別や黒い切り替えが見える。着脱ポケット、高い襟、袖口で水上の動作に応える
モジュール式の胸ポケットは取り外して対応するパンツへ移せるため、外層に合わせて収納位置を変えられる。隠しスマートフォンポケット、収納式フード、二重袖口も備える。高い襟の内側にはフリースを加え、フードは周辺視野も考慮した。都市用の小さなポケット以上に、重ね着や手袋、外部機材を使うときにも物を取り出せるかを重視する。
シリーズはD3Oの膝保護、蓄光、同色の反射ディテールも紹介する。膝、襟、反射は別々の場面を担い、いずれかを海上の安全保証と書くことはできない。夜間の見え方は光源、位置、使用条件で変わり、セーリングウェアも救命装備や必要な訓練の代わりにはならない。
Nautikosは最外層だけでなく、重ね着のシステム
Trident GORE-TEXミッドレイヤー、Stormfleece、Tシャツ、キャップも揃え、外側の保護と身体に近い排汗・保温を分ける。Tシャツには再生コーヒーかす由来の繊維を含むS.Café技術を使い、キャップはMustoのセーリングウェアの構造的な方向性を延長する。各品の役割は異なり、同じシリーズ名でも厚みや機能が同じとは限らない。
側面から高い襟と前身頃の構造の厚さが見える。ThruDark公式のNautikosジャケットページでサイズと配送予定を確認できる。Mサイズの公式重量は1,310gで、あらゆる細部を最軽量にすることが目的ではないとわかる。日常で使いたいなら、全身黒の外観を見る前にポケットの必要性、可動域、手持ちのインナーを比べたい。重量と複雑さが何から生まれたかを理解する手がかりになる。