8.53億ドル。数字だけ見れば景気の良い話に聞こえる。しかし内訳を見ると、そのうち6.93億ドルは1社――ブラックロック(BlackRock)傘下のIBITから来ている。つまり「機関投資家の資金回帰」と評されるこの流入のうち、実に約8割が単独プレイヤーによる買いだったわけだ。
SoSoValueのデータによると、8月7日までの週に米ビットコイン現物ETFへの累計純流入額は8.53億ドルに達し、今年4月中旬以来で最大の週間規模となった。タイミングも決して穏やかではなかった――市場は直前にコールドウォレットのColdcardのハッキング事件という悪材料を抱え、さらに米国債利回りの上昇という圧力も重なっていた。それでもビットコイン価格はこの2つの逆風に押し負けず、先週初の64,000ドルから65,100ドルまで着実に値を上げた。
マクロ環境もわずかな追い風となった。先週金曜に発表された米国7月の雇用統計が弱く、市場では連邦準備制度(Fed)の追加利上げ観測が一時後退した。こうした環境は、機関投資家がリスク資産へ資金を投入する上で常に好都合となる。






