マネージャーは探るようにこう打ってきた。「答えは予想がつくけど、一応聞かせて――『ハリー・ポッター』、絶対にナシ?」『ブラック・ミラー』監督の Ally Pankiw の返答はたった一言だった。「絶対に無理に決まってるでしょ!笑(でも聞いてくれてありがとう)」。彼女はこのやり取りのスクリーンショットを Instagram に投稿し、「トランス排斥を助長する資金提供を断るのなんて、本当にこれだけの話」とコメントを添えた。

Pankiw は2023年放送の『ブラック・ミラー』エピソード「Joan Is Awful」を手掛けた人物。彼女は後に補足し、今回のオファーは「監督としてで、出演じゃないよ、念のため」と説明した。つまりこれは一時の勢いではなく、具体的な仕事のオファーを具体的に断ったということだ。

コメント欄には『ロキ』監督の Kate Herron も登場し、こう同調した。「私も2回オファーされて、その度に説明しなきゃいけなかった。私の答えが yes に変わることは絶対にない」。2人の監督の発言を並べると、これは個人的な意思表明にとどまらず、業界内で継続的に起きている、あまり表立って語られてこなかったプロセスであることが見えてくる。

2人が拒否した理由はどちらも同じ一点を指している。J.K.ローリングがジェンダー問題について公に表明してきた立場、そして彼女がHBOのこの新作でエグゼクティブプロデューサーを務めているという事実だ。これこそが、同作をボイコットするよう求める声や、出演した俳優たちが批判を受けている核心的な理由でもある。

一方、残留を選んだ俳優たちの立場はより複雑だ。ペチュニアおばさん役の Bel Powley は、この問題についてローリングと「強く意見が異なる」と述べ、トランスコミュニティは「安全、尊厳、そして完全な受容に値する」と強調した。ダンブルドア役の John Lithgow は一時降板も考えたが最終的には残留を選び、ローリングの立場を「皮肉で理解に苦しむ」としながらも、原作そのものは「偏見や差別に反対する、天使の側に立っている」と主張した。ハグリッド役の Nick Frost は「彼女とは完全に考えが違う」と語った。スネイプ役の Paapa Essiedu は、英国の芸能界にトランスの権利保護を求める公開書簡に署名した。ロックハート教授役への出演が発表されたばかりの Nicholas Hoult は、今のところこの騒動に対して公式な反応を示していない。

HBOのこのリメイクドラマは全7シーズンで、1冊につき1シーズンという構成が予定されている。第一弾は『ハリー・ポッターと賢者の石』を原作とし、クリスマスにHBO Maxで配信開始予定だ。Pankiw と Herron の「ノー」は、いわば作品の放送に先立ち、この作品にもう一つの注釈を書き加えたと言えるだろう。