Peter Thiel氏がバックについている暗号資産取引所の決算に、正反対のふたつの物語が同居している。Bullishが発表した第2四半期の純損失は2.8億ドルで、最も目立つ数字として並ぶ。だが「調整後売上高」だけを見れば、答えは62%成長だ。

ふたつの数字が同時に成立する鍵は、「デジタル資産販売」という項目自体が44%減少した点にある。これはBullishの売上構成の中で取引の活発さを最も直接的に反映する部分であり、これが落ち込んだということは、コア事業――暗号資産の売買――が今四半期は実際に縮小していたことを意味する。

言い換えれば、純損失の拡大と調整後売上高の成長は、互いに矛盾するふたつの出来事ではなく、同じ現象をふたつの角度から映し出したものだ。コアの取引量は後退し、帳簿上の損失は拡大している。しかし調整後指標という算出方法を通すことで、外部にまず見えてくるのは「成長」の側面となる。

素材には純損失拡大や調整後売上高成長の具体的な内訳、また今四半期の取引量減少の理由についての説明はなく、The Blockが明らかにした3つの数字そのものを示すにとどまる。