2027年の日本旅行で新しい行き先を探すなら、星野リゾートが公表した4施設は異なる方向を示す。福井の森と地層、佐賀・嬉野の温泉、奈良・飛鳥の庭、福島で滑る仲間のための宿泊拠点。いずれも今後の開業計画で、2026年10月23日現在、すでに泊まれる施設とは書けない。開業日、予約開始日、実際の宿泊日は分けて確認したい。
福井:恐竜の森に泊まるデザイナーズホテル
リゾナーレ福井は2027年9月10日開業予定。勝山市の「かつやま恐竜の森」にあり、福井県立恐竜博物館と同じ公園内に位置する。松ぼっくりが大地に落ちた姿から着想した建築で、デザイン・ブランド監修にはクライン ダイサム アーキテクツが参加。恐竜の図柄を一般的な客室に加えるだけでなく、地層と大地を空間の言葉にする計画だ。
100室を予定し、最上階には山並みと九頭竜川を望むパノラマプールやウェルネスエリアを設ける。予約開始は2027年4月の予定。家族旅行では博物館と宿を一つの軸にできるが、入場券、各施設の営業、移動方法は別途確認が必要。同じ公園内にあることが、すべての体験を宿泊料金に含むという意味にはならない。
嬉野と飛鳥:ゆっくり過ごすための2つの方法
界 嬉野は2027年夏に開業予定で、星野リゾートの佐賀県初進出となる。28室はメゾネット型で、全室に露天風呂を備え、館内には「美肌小舎」というスパも計画する。あくまで施設とコンセプトの予告であり、温泉の知名度がすべての人への同じ肌効果を意味するわけではない。湯を主目的にする人は、2027年春の予約案内に注目したい。
界 嬉野の客室イメージ。実際の完成状態は開業案内で確認。星のや飛鳥は2027年7月22日、奈良県明日香村西部に開業予定で、35室を計画。低い瓦屋根の建物が棚田の美を表す段々の庭を囲み、地形、石、歩くリズムに滞在の重心を置く。公開イメージの水平線と開放的な眺めは、福井の森を高所から見る体験と異なり、ブランドの序列より旅の過ごし方から比べたい。
NEKOMA:宿をスキーの後方拠点にする
BunkLodge NEKOMAは2027年1月12日誕生予定で、福島のネコマ マウンテンでのスキー旅行を支える。友人同士に適したバンクルーム、24時間ショップ、大浴場を中心に、連泊やグループに親しみやすい設定を紹介する。荷物、生活時間、人数などの実用性で比較すべき宿で、客室露天風呂の旅館と同じ物差しで測る必要はない。
4施設は、同じグループでも旅の提案が大きく違うことを示す。まず滑る、博物館を見る、温泉に入る、庭を歩くといった目的を決め、それぞれの開業・予約時期を追うと考えやすい。最新情報は星野リゾートの開業・リニューアル案内で確認できる。掲載画像は計画段階のイメージで、当媒体の宿泊撮影や最終的な客室状態の保証ではない。