川の曲がり角、農地の紋様、海岸線の輪郭——本来は気象情報として使われる衛星映像が、一行一行の歌詞へと組み替えられていく。Kings Of Leonの最新シングル「Cold Blue Dawn」のMVでは、文字のひとつひとつがNASAのLandsat計画による過去の衛星画像で構成されており、山脈、海岸、農地が次々と画面に現れ、ボーカルCaleb Followillが歌う一節一節を形作っていく。
このMVはバンドとThe Weather Channelのコラボレーションによるもので、両者にとってもこの形式の演出は初の試みだという。「Cold Blue Dawn」はブルース調のアレンジで、自然がいかに個人の経験を形づくるかをテーマにした歌詞が並び、内省的で感謝の念を感じさせるムードが漂う。新作アルバム『O My Beloved』からの第2弾シングルで、第1弾は少し前に発表された「My Whole World」だった。
実はこのコラボには前段がある。The Weather Channelは以前、気象現象を紹介する映像にKings Of Leonの「Pyro」をBGMとして使用したことがあり、その映像がネット上で話題になると、バンド自身もSNSでシェアした。Caleb Followillはこの経緯について次のように語る。「うちの家族はもともとThe Weather Channelの熱心な視聴者だったんだ。だから自分たちの曲を使った映像を見た時、すぐに『これは美しい』と感じた。その後、彼らが音楽をコンテンツの一部として取り入れようとしていると知って、こちらから連絡を取って何か一緒にやりたいと伝えたんだ。一緒に仕事をしてみて本当に気持ちのいい相手だと分かったし、この一見意外な組み合わせがこれからも続いてほしいと思っている。僕らにとってはすごく自然なことだから。」
The Weather Company CEOのRohit Agarwalも、このコラボの狙いについて次のように述べている。「天気は私たちの生活の単なる背景ではなく、物語そのものの一部です。天気は、私たちが記憶する瞬間、愛する場所、そして人々をつなぐ経験を形づくっています。それは音楽ととてもよく似ています。今回のKings Of Leonとのコラボレーションは、科学とクリエイティビティを組み合わせて、このアイデアを全く新しい形で表現したものです。」







