軽量性で知られた2015年のKobe 10 Protro、今回はミッドソールが根本から作り直された。Nikeは元々のクッショニング構造を解体し、Cushlon 3.0フォームとフルレングスのZoom Strobelユニットに置き換え。公式によれば、かかとからつま先まで一貫した、よりレスポンシブな履き心地を目指したという。これは単なるカラー違いの復刻ではなく、10年前の機能性を一から計算し直したものだ。
アウトソールも見逃せない。今回はアスリートの動作データを基にトレッドパターンを再設計し、急な切り返しやストップ時のグリップ力を狙った。エンジニアードメッシュのアッパーがもう半分のアップデートを担当——通気性とフィット感を同時に成立させることは、オリジナルのメッシュ構造では実現できなかったバランスだ。
とはいえ、アイデンティティは犠牲になっていない。フォアフットのカーボンファイバー製ウィングは健在で、シュー内部に隠されたKobeの言葉「Endure and Conquer」も残されている。新旧をつなぐ唯一の橋渡しと言えるだろう。













