Noir Kei Ninomiya、PUMA Speedcatに薔薇を咲かせる

レーシングシューズのラストが薔薇に絡みつく——矛盾しているように聞こえるが、実物を見るとそれこそが核心だとわかる。今回Noir Kei Ninomiyaはシルエットを新しく作り直すのではなく、PUMAの定番Speedcatのフォルムをそのまま残しつつ、アッパーに立体的なエンボス加工の薔薇を施した。素材は半透明で、光が通り抜けると花びらが輝くように見える。

Noir Kei Ninomiya、PUMA Speedcatに薔薇を咲かせる
Noir Kei Ninomiya、PUMA Speedcatに薔薇を咲かせる

このシューズは今年初め、Noir Kei Ninomiyaのパリ・ファッションウィーク FW26ショーで一度披露されていたが、今回ようやくブラック・ホワイト・レッドの単色カラーが完全に明らかになった。アッパーを覆う薔薇のエンボスはシューレース部分の花のディテールまで続き、レザーのタンにはNoir Kei Ninomiyaのロゴが刻まれている。よく見ると、PUMAお馴染みのサイドストライプは実はまだ健在で、半透明の薔薇レイヤーの下に隠れながらも、うっすらと見え隠れしている。これはデュオが元ブランドに残した一種のサインとも言えるだろう。

Noir Kei Ninomiya、PUMA Speedcatに薔薇を咲かせる

Kei NinomiyaはRei Kawakubo傘下で長年実験的なデザインを手がけてきたデザイナーで、最近は動きが目立って活発だ。Dover Street Marketが初めて自社展開するブランドDSM Kei Ninomiyaのクリエイティブディレクターとして、Pitti Uomo 110で初のショーを披露したばかりで、それに続くのが今回のスニーカー領域へ踏み込むPUMAとのコラボレーションだ。一貫して脱構築的なカッティングを追求してきた彼にとって、シューズへの挑戦はさらなる外への一歩と言える。

PUMA x noir kei ninomiya Speedcatは現在、日本のnoir kei ninomiya店舗で発売中。8月よりグローバルの小売店舗へ順次展開予定で、価格は未公開。