2021年の『Juno』、2024年の『Big Ideas』と、ファンク色の強いパーティー向けオルタナティブ・ポップを2作続けてきたウルフにとって、今回は初めて自ら進んで違う道を選んだ作品だ。3rdアルバム『Mud』は今週金曜日(10月9日)にリリース予定で、レコーディングはニューヨークのElectric Lady Studiosで行われた。スタジオ入り前に彼女が聴いていたのは、ルシンダ・ウィリアムズ、元War On Drugsのカート・ヴァイル、そして彼女いわく「お気に入りのバンドの一つ」であるアメリカ、さらにポール・マッカートニーやウイングス、ニール・ヤングなどだった。「このアルバムにはアコースティックギターがたくさん入っているし、ザラついた質感のエレキギターも多いの」と彼女は語る。
アルバムタイトルは、制作途中で完成した楽曲〈Covered In Mud〉から取られている。彼女はこの曲がアルバム全体のテーゼだと語る。「泥って、汚くてベタベタして恥ずかしくて気持ち悪いものだけど、そこには一種の自由があるの。雨の中とか、フェスで泥んこになって遊んでいるとき、あなたは自由で、あらゆる社会的な契約が無効になる。それに泥って大地から来るもので、浄化作用があってミネラルも豊富だし、角質を取る効果もある——人々が泥風呂に入るのには理由があるのよ。自分を汚すのは、もう一度清潔で、すっきりした自分に戻るため。このアルバムは私にとってまさにそれ。長い間体の中に潜んでいた感情を、全部外に出したの」
今年初め、ウルフはAmazon Prime Videoのドラマシリーズ『Off Campus』にゲスト出演し、本人役を演じた。オファーを受けた時点では原作小説シリーズを全く読んだことがなかったと彼女は認めており、すでに全巻読破していた22歳の妹に説得されてこの役を引き受け、1ヶ月後にはバンクーバーでクルーと共に撮影に臨んだという。現場の雰囲気はツアーによく似ていて、「全員が一つの有機体のように動いていた」と語り、クルーもとても親切だったという。映像の世界に進みたい気持ちはあるかと聞かれると、ピクサーのアニメキャラクターを演じることが「夢」だと答えた。