シンセサイザーとドラムマシンを売る店のオープニングナイトに、DJ Jazzy Jeffが生でスクラッチする——この光景そのものが、Roland が今回目指しているのが普通の楽器店ではないことを物語っている。10月10日の夜、ニューヨーク・ミートパッキング地区のWest 14th Street 414番地。青とオレンジのネオンが剥き出しのレンガ壁を照らし、9,000平方フィートの空間にRolandのハードウェア製品ラインがそのまま持ち込まれた、まるでレコーディングスタジオのような店舗が姿を現した。

これはRolandにとってアメリカ初の直営店であり、ロンドン、東京に続く3店舗目の旗艦店となる。オープニングパーティーは招待制で、9月末のプレビューイベントを経て正式にお披露目された。

店内に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが「808ミュージアム」——定期的にテーマが入れ替わる展示エリアで、現在はTR-808 Rhythm Composerの歴史にフォーカスしている。さらに奥へ進むと、Rolandのハードウェアラインナップを一通り巡る動線が続く。おなじみのBOSSエフェクター、イエローのSuper OverDrive、ブルーのピッチシフターまで勢揃いだ。店内には「BOSS Cavern」と名付けられたコーナーもあり、Rolandのアンプに接続してエフェクターを実際に踏んで試すことができる。来場者はTR-1000ドラムマシンやデジタルピアノ、さらにはグランドピアノまで直接触って試すことができ、別のエリアにはDWやSlingerlandのドラムセットも展示されている。試奏スポットの多くにはヘッドホンが備えられており、挿すだけですぐに演奏できる。

オープニングナイトのパフォーマンスは、メインステージ、DJブース、ピアノロフトの3エリアにまたがり、出演者にはMdou Moctar、DJ Jazzy Jeff、Prince Paul、Valencia Grace、Hailey Niswanger、Recloose、DiBiaseが名を連ね、さらにMan-Man All-Star Jamによる即興セッションも行われた。DJ Jazzy Jeffは光るDJ台の上でレコードをスクラッチし、クラシックなブレイクをつなぎ合わせ、観客は会場に詰めかけた。










