中環では、朝食、仕事の昼食、退勤後の集まりは別々の場所になりがちだ。ランドマーク・チャーター2階のTHE CHATERは、その時間帯を一つのダイニングにまとめた。旧Catchicのチームが運営し、マンダリン オリエンタル 香港の料理チームがメニューを設計。旅の黄金時代の大きな駅のラウンジを着想源に、街での短い休憩にも腰を落ち着ける席を用意する。
THE CHATERの看板と入口の細部。 鉄道のテーマは日常のレストランにどう生きる? 車両を再現した装飾だけでなく、席、通路、視線の関係を見ると面白い。公開写真では曲線とまとまりのある座席が旅の待合室を思わせる一方、テーブルは普段の食事に使える。内装が好きなら、人がどこから入り、どこで立ち止まるかを追うと、単に列車のモチーフを探す以上の発見がある。
終日ダイニングの意味もそこにある。朝の持ち帰り客と、夜に会話を楽しむ人には異なる使い方が必要だ。短い昼食か長めの集まりかを決め、座席や当日の提供内容を確認したい。広く見える写真だけでは、どの時間にも入りやすいとは限らない。
海南チキンライスとお茶が香港との接点に 海南チキンライス、タラの味噌仕立て、鴨のコンフィのバーガーなど、アジアの味から西洋風の主菜まで揃う。チキンライスにはごま油風味のご飯、小白菜という青菜、クコの実入り鶏スープ、タラの料理にはカイランと生姜の漬物を合わせる。写真から味を断定せず、主役と付け合わせの構成を読むとよい。
公開メニューのチキンライスとバーガー。 飲み物にも街の個性が残る。Hong Kong Centralはセイロン茶とアッサム茶、Golden Carriageは焙煎ウーロン茶、黒糖パール、クリームを組み合わせる。公開情報では手作り茶飲料は68香港ドル、平日ランチは328香港ドルから。セット内容、飲み物の別料金、サービス料を確認して比較し、最低価格を総額と考えないようにしたい。
料理と食卓の公開画像。 Platform 1889と訪問情報 企画には列車の車両を思わせるテラスPlatform 1889も含まれ、名称は香港置地の創業年とチャーター卿の歴史に呼応する。屋外席は中環の街並みにつながるが、営業や座席の運用が屋内と同時とは限らない。眺望を目当てにするなら、当日の営業状況と天候対応を予約時に確認したい。
所在地は中環・干諾道中8号チャーター・ハウス。公開営業時間は月~金7:30~22:00、土11:00~22:00、日曜と祝日は休みで、出発前に最新情報の確認を。中環での散歩や買い物の間に座る時間を残せば、この「駅」が香港の日常とどう結びつくかを、写真以上に感じられるだろう。