ALMOSTBLACKは2026年10月25日から11月8日まで、東京・虎ノ門でブランド初のリミテッドショップを開く。デザイナーの中嶋峻太は最新作だけでなく、ブランドのアーカイブ、自身が集めた国内外のデザイナーズアイテム、ヴィンテージも同じ空間に置く。新作からデザインの背景へと視線を戻せる、服と選ぶ視点を集めた場になりそうだ。
新作と個人の蒐集品を、どう一緒に読むか
今季の商品がブランドの現在の言葉を示すなら、アーカイブは比較の手掛かりになる。どの輪郭が続き、どんな加工を試し、比率がどう変わったのか。そこに中嶋のデザイナーズアイテムと古着が加わることで、年代順だけでなく、何を残し、再び見せようとするのかという選択からも商品同士の関係を読める。
現時点の発表は蒐集品のリスト、年代、サイズ、価格を一点ずつ明かしていない。「アーカイブ」を割引と同義にしたり、個人の蒐集品をすべて希少な一点物と考えたりはできない。特定の旧作が目当てなら現場の情報が基準になる。曖昧な限定性を追うより、構造、状態、普段の服とのつながりを見たい。
11月7、8日はPOST SASHIKOが参加
会期最後の週末、11月7日と8日は刺し子アーティストPOST SASHIKOを招き、購入者が選んだ商品に刺し子を施す。完成した服に針と糸で新しい質感や印を加える、制作に近い体験となる。ただし施工方法、定員、追加料金はすべて公表されているわけではなく、無制限や無料と判断することはできない。
刺し子の視覚的な力は、針目の間隔、向き、密度から生まれ、大きなプリントとは違う。アウターの一部に置けば目が止まる場所が変わり、既存の縫い目の近くなら構造が際立つ可能性もある。これは技法の表現についての読み取りで、加工位置、所要時間、仕上がりは現場の判断と相談が必要だ。
虎ノ門の住所と営業日を先に確認
会場は東京都港区虎ノ門3丁目11-15、SVAX TTビル1階。営業時間は13時から19時で、月曜と火曜は休業となる。10月25日から11月8日まで毎日開いているわけではない。短い東京滞在に入れるなら、会期全体だけでなく訪問予定日が休みに重ならないか確認することが大切だ。
購入者には数量限定のオリジナルトートバッグやドリンクチケットも用意し、配布は当日の条件と残数による。中心はあくまで服だ。新作、過去作、蒐集品が何を示し合い、刺し子で完成品がどう変化を続けるのか。開店前の写真に見える黒い包み込む形とジッパーの線はブランドイメージで、全販売商品の一覧ではない。目当てがあれば事前にブランドへ確認したい。
限定店に向けたブランドビジュアル。