発表前からすでに名前を巡る論争が起きている。BloombergのMark Gurman記者によれば、Apple社内では例の噂の折りたたみ端末を「iPhone Ultra」と呼ぶのが一般的になっており、これまでリーク界隈で使われてきた「iPhone Fold」という呼び名に取って代わりつつあるという。この情報はGurman氏がX上でCreative Strategiesのアナリスト、Max Weinbach氏とやり取りする中で明らかにしたもので、重要なのは、社内での呼称が定着していたとしても、正式な小売り向けの製品名はまだ決まっていないという点だ。

問題となっているのは、Apple製品体系における「Ultra」という言葉の重みだ。Mシリーズチップから最上位のウェアラブル端末まで、Ultraは常にそのラインナップの中で最も性能の高いモデルを指してきた。しかし折りたたみスマートフォンの売りはフォルム、つまり形状であってスペックではない――Weinbach氏の疑問はストレートだ。折りたたみディスプレイを売りにする端末が、なぜ既存のProクラスの命名ロジックを上回る扱いを受けるのか、と。

さらに現実的な問題として、ハードウェアの差がある。業界関係者の見立てでは、この折りたたみ端末はiPhone 18 Pro Maxほどの完全なスペックは備えないだろうとされている。Pro Maxは引き続き、より強力なカメラシステム、より頑丈なボディ、優れた放熱性能、そしてより長いバッテリー駆動時間を維持すると予想されている。折りたたみ端末が誇れるのは、独占的なディスプレイ技術と、同世代最新のAシリーズプロセッサ、そしてもう一つ――Apple史上最も高価なiPhoneになるという肩書きだ。その価格の高さこそが、「Ultra」という称号に見合う最も直接的な理由になるのかもしれない。

ただしGurman氏は、Apple社員の間で使われている呼称が必ずしも公式な決定を意味するわけではないと釘を刺している。Appleは情報を細かく分断して管理することで知られる企業であり、社員も開発に直接携わっていない限り、未発表の製品詳細を把握しているとは限らない。「iPhone Ultra」という呼び名も、単に社外のリーク情報に社内が引きずられて定着しただけで、マーケティング部門が正式に決定した名前ではない可能性がある。伝えられるところによると、本当の製品名を知っているのはごく一部のマーケティングチームのメンバーのみで、明らかになるのは9月の発表会を待つことになりそうだ。