
10種類もの素材を1つのアッパーに重ねると聞くと、過剰な設計に思えるかもしれない。だがINVINCIBLE、MADNESS、ASICSの3者は今回、「地層構造」というコンセプトでこの複雑さをまとめ上げた。半透明メッシュ、質感コーティング、レイヤード切り替えが互いに噛み合い、まるでドロマイトの岩層が時間によって切り開かれ、断面を露わにしたかのような表情を生み出している。これは3者にとって初めての本格的なトライアングルコラボであり、単なる名義貸しのコラボレーションではない。


2025年、INVINCIBLEとASICSは「GEL-NIMBUS 10.1」を再解釈するコラボを展開し、好評を博したことから再タッグが決定。今回はヴィンテージスポーツウェアを得意とする東京発ブランド、MADNESSが新たに参加した。3者はそれぞれ異なる強みを持ち寄っている——INVINCIBLEのカルチャー的な発信力、ASICSが長年培ってきた機能性のDNA、そしてMADNESSが誇るヴィンテージスポーツウェアへの繊細なアプローチだ。モデルには「GEL-KAYANO 12.1」というコードネームが選ばれ、3つのバックグラウンドを1足に凝縮する試みとなっている。

今回の見どころはアッパーの素材使いだ。公式によると、デザインのインスピレーション源はドロマイト岩層の重なり合う質感。そのため、アッパーには半透明メッシュ、質感コーティング、多層構造など10種類もの異なる素材が組み合わされ、無骨さと通気性を両立した表情に仕上げられている。ASICSならではのディテールもしっかり継承されており、ジグザグステッチ、織りネームタグ、差し色のアクセントは健在。ただし今回はそれらが落ち着いたナチュラルトーンにまとめられ、全体としては低彩度でエイジング感のある、派手な配色を避けた仕上がりとなっている。

発売は2段階に分けて実施される。「GEL-KAYANO 12.1」はまず8月23日にINVINCIBLE店舗限定でアジア市場先行発売され、その後8月29日にASICS指定店舗にてグローバル発売が行われる。つまり、いち早く手に入れたいバイヤーは、グローバル同時発売を待つのではなく、まずINVINCIBLEのアジア拠点をチェックする必要がある。
価格や具体的な取扱店舗リストについては、現時点で情報が公開されていないため、ブランドの続報を待ちたい。






