アルバムのタイトルは《A Sunflower Garden In Harlem Is Hard To Find》——ハーレムでひまわり畑を探すのは難しい、というタイトルは、まるで叶えるのが難しい何かを語っているように聞こえる。だがLiimが最初に届けた曲は、前へ進むどころか、時計の針を半世紀近く巻き戻すものだった。

このハーレム出身のラッパーは本日、2枚目のスタジオアルバムのタイトルとリリース日を発表するとともに、Queens出身のラッパーAJRadicoを迎えた新曲「1980」を公開した。これまで布石として発表された2曲——5月の「R.I.P. Peace」と6月の「Is Loving Really Bad?」——が滑らかなビートに軽妙なフロウを乗せていたのに対し、「1980」は完全に時代を遡るような一曲だ。サンプリング感の強いビートに、Run-D.M.C.を思わせるストレートなラップスタイルが重なる。

Liimによれば、この曲のインスピレーションは2本の映画から来ているという。『Paid in Full』と、Tupac Shakur主演の『Juice』だ。「『Paid In Full』と『Juice』は俺が育った場所そのものなんだ」と彼は語る。それはまさに彼が幼少期を過ごしたハーレムのことを指している。「あの映画に出てくるほとんどのシーンの中で俺は育ってきた。あの映画たちが俺にとって果たす役割は、記憶を一気に呼び覚ましてくれることなんだと思う」。

AJRadicoはLiimが投げかけたパンチラインを受け取り、温かみのあるピアノのコード進行の上に自らの粘り気のあるバースを展開。Liimのレトロな語り口と対話するような掛け合いを生み出している。曲と同時に公開されたMVは粒子感の強い、夢を見ているようなフィルターがかかった映像で、2本の映画の雰囲気を呼び起こす。ところどころにカートゥーン風のカットが差し込まれ、ノスタルジックな雰囲気に遊び心のあるアクセントを加えている。

アルバムの他の収録曲やコラボレーション相手については、現時点でまだ発表されていない。