1枚のユニフォームに、いったいどれだけの言葉を詰め込めるのだろうか。答えは——チェ・ゲバラの演説、彼の父親の言葉、アイルランド語版「Teardrop」の歌詞、そしてキューバ国旗に輝く孤高の星。Massive AttackとダブリンのクラブBohemian F.C.がコラボした2026年FAI Cup/サードユニフォームは、多くのアルバムジャケットよりも情報量が濃い一枚に仕上がっている。

Massive Attack聯名波希米安人隊:一件球衣裝滿切·格瓦拉與古巴星

Bohemian F.C.は世界でも最も歴史あるサポーター所有型クラブの一つ。今回Massive Attackと共同デザインしたユニフォームは、利益の30%がCuba Solidarity Campaign傘下のCuba Vive Medical Aid Appeal、そしてmediCuba-Europaへ分配される。両団体とも医療物資をキューバへ届ける活動に取り組んでいる。

本体はカーキとブラックの太いストライプ柄で、襟元は赤のVネック。中央にはキューバ国旗由来の白い孤星「La Estrella Solitaria」——独立・自由・主権の象徴——があしらわれている。ストライプの間にはチェ・ゲバラの歴史的演説の文言が織り込まれ、胸元にはMassive Attackのバンドロゴ。エンブレム周辺にはアイルランド語で「love is a doing word」と記されており、これはバンドの代表曲「Teardrop」の歌詞から取られている。

Massive Attack聯名波希米安人隊:一件球衣裝滿切·格瓦拉與古巴星

襟と袖にはBohemian F.C.のブラック&レッドのカラーリングが編み込まれ、袖には3本のステッチラインが入る。裾の内側のタグには、ダブリン出身のアーティストJim Fitzpatrickによる有名なゲバラの肖像画とそのサインがプリントされている。襟をめくると、裏側にはMassive Attackの炎のシンボルが隠されており、その横にはゲバラの父の言葉が記されている——「In my son's veins flowed the blood of the Irish rebels.(息子の血管には、アイルランド反逆者たちの血が流れている)」。

Massive Attackによれば、今回のデザインはゲバラとアイルランドの血縁的なつながり、そしてFitzpatrickが手がけた象徴的な二色画像へのオマージュだという。また、国際的な連帯や植民地主義・新植民地主義的侵略への抵抗を訴えたゲバラの演説の一節を再構成しており、バンドは「彼の言葉は、今日の政治闘争にも通じるものがある」とコメント。さらに、指定した慈善団体が緊急の医療物資輸送をキューバへ手配していることにも触れ、「トランプ政権によるこの島への封鎖は、病院にとって不可欠な物資供給を脅かしている。これはキューバの人々に対する不当な集団的懲罰だ」と述べた。

Massive Attack聯名波希米安人隊:一件球衣裝滿切·格瓦拉與古巴星

Bohemian F.C.のコマーシャル・オフィサーであり、Kneecapのマネージャーも務めるDaniel Lambert氏は、このユニフォームがMassive Attackのチームと数ヶ月にわたる協力の末に生まれたものだと語る。Cuba Vive Medical Aid AppealのNatasha Hickman氏は、米国による封鎖がキューバを数十年で最も深刻な人道危機に陥れていると指摘。医療物資や燃料不足により、近年乳児死亡率が2倍に跳ね上がったとし、「キューバの人々に必要なのは制裁ではなく、連帯だ」と訴えた。

クラブとのコラボユニフォームは、Massive Attackにとって初めてではない。Oasis、Fontaines D.C.、Kneecap、JazzyもこれまでにBohemian F.C.とコラボを果たしている。そして今回のコラボは、Massive Attackが近年見せてきた政治的スタンスの延長線上にもある。バンドはつい先日、ライブでパレスチナの旗を掲げたことを理由にシンガポールから再入国を拒否されたばかり。またメンバーのRobert Del Naja氏も今年、英国政府によるPalestine Action禁止措置への抗議デモに参加し逮捕されている。ユニフォームは現在、Bohemian F.C.の公式チャネルにて販売中。