80〜90年代風のクイズ番組セットに立つ司会者――それは他でもない、Talking HeadsのフロントマンDavid Byrneだ。これはOlivia RodrigoとChappell Roanがコラボした〈Expectations Remix〉のミュージックビデオにおける、最もサプライズな場面である。監督はBardia Zeinaliが務め、2人の歌手が対戦する参加者役を演じるこの番組のタイトルはずばり「The Big Expectations Show」。プロデューサーのDan Nigroもスペシャルゲストとして一緒に出演している。
オリジナルの〈Expectations〉はRodrigoの3rdアルバム《You Seem Pretty Sad For A Girl So In Love》に収録されていた楽曲。今回のリミックス版は2人共通のコラボレーターであるDan Nigroがプロデュースを手がけ、オリジナルよりも軽快で遊び心のある仕上がりとなっている。RodrigoとRoanが同じ楽曲でクレジットされるのは、これが初めてとなる。
2人の接点はこの曲が初めてではない。今年8月末、Rodrigoはカリフォルニア州IrvineのGreat Parkで初開催となる女性限定音楽フェス「Daisy Chain Fields」を主催し、Roanも出演者の一人としてラインナップに名を連ねた。当日のトリのステージでは、Rodrigoが Stevie Nicks、Alanis Morissette、Sarah McLachlanを招いて共演している。一方David Byrneは、2025年のGovernors Ballで Rodrigoのスペシャルゲストとして招かれており、今回のMV共演はその延長線上にあると言えるだろう。
リミックス版のリリースに合わせ、Rodrigoのワールドツアー《Unraveled》はコネチカット州からすでにスタートしており、Wolf Aliceがオープニングアクトを務めている。チケット需要の高まりを受けて追加公演も続々決定しており、その中にはロンドンのThe O2で開催されるイギリス限定の連続公演も含まれる。現時点では2027年4月5日から5月10日までの全11公演が予定されている。
ツアーの核となるアルバム《You Seem Pretty Sad For A Girl So In Love》は今年6月にリリースされ、NMEは星4つ半という高評価を付け、Rodrigoを「創作面でより風変わりに、より素晴らしくなることを恐れないメインストリーム・ポップ・シンガー」と評した。〈Expectations Remix ft. Chappell Roan〉は現在、限定7インチ・アナログ盤、CD、カセットテープなどのフィジカル版もリリースされている。