都市の文化誌の50年は表紙だけでなく、ページの配置や文字の描き方にも宿る。POPEYE創刊50周年展は、2026年11月20日から12月21日まで渋谷PARCO4階のPARCO MUSEUM TOKYOで開催。税込700円で入場冊子が付く。渋谷PARCO7周年企画の一環であり、10月の発表時点ではこれから始まる展示だ。
手に取れる50冊で、表紙の先へ 編集部が選んだ歴代50冊を実際に手に取って読める空間を設け、この区画は無料で入れる。1976年の創刊号から後年の服や食のテーマまで、表紙は入口にすぎない。写真の大きさ、見出しの位置、記事間のリズムを比較すると、ガラス越しに見るだけでなく、ページをめくって雑誌の組み立てを理解できる。
1976年の創刊号が歴代資料を読む起点になる。 POPEYEらしい服装をつくったスタイリストにも焦点を当て、当時の写真、プロフィール、コメントから服と時代を結ぶ。City Boysは抽象的な呼び名ではなく、具体的な着方と都市を見る方法になる。古いページを今読むことで、見慣れた比率と特定の時代に結びつく組み合わせを比べられ、50年を一つの固定したスタイルに縮めずに済む。
時代の違う表紙が生活テーマの変化を見せる。 書体原稿と編集机で、制作の仕事を見せる POPEYEフォントの展示では、新谷雅弘が手描きした文字、数字、記号の原稿を扱う。ロゴの生みの親である堀内誠一の右腕として活躍した彼が、P、O、E、Y以外をどう展開したかを見られる。曲線、墨、紙の跡が、見慣れた誌名を画面上の整ったフォントから手と道具の決断へ戻す。
手描きの文字で書体が紙面に戻る。 数字や記号、資料袋が書体制作の背景を広げる。 創刊当初の編集室の一角を再現し、残された資料と初代編集長木滑良久の言葉も紹介する。公開されたレイアウト草稿や資料ページは、写真が完成品になる前に配置と修正が必要だったことを示す。懐かしい道具としてだけでなく、多くの小さな選択が雑誌の視覚的な一貫性をつくると読める。
版面の草稿に編集と配置の痕跡が残る。 料金、時間、特典をどう確認するか 通常は11時から21時、入場は閉場30分前まで。初日と最終日は18時閉場となる。小学生以下は無料で、物販も無料区画にある。有料入場の冊子には過去のエッセイ10本超を収録。会場のワードクイズ正解者には限定ブックカバーがあるが、有料入場者向けで、なくなり次第終了するため全員への保証ではない。
PARCO公式展覧会ページ で時間と更新を確認したい。アーカイブを読むだけなら無料区画から、書体、編集室、スタイリングを見るなら有料展示の時間も確保する。面白さは都市文化という完成した見た目を、紙、写真、言葉、編集机で続く選択へほどいていく点にある。