今回のRobinhoodの動きは、単なる業務提携の覚書にとどまらない。株式交換を伴う直接的な資本提携だ。NFLの新シーズン開幕を前に、Robinhoodは Crypto.com、OG.comとの提携を発表し、自社の予測市場事業を拡大するとともに、両社の株式を取得する。
注目すべきは評価額の算定方法だ。この2件の株式取得は、いずれもCrypto.comの直近の200億ドルという評価水準を基準に価格が決まる。つまりRobinhoodは、従来型のライセンス料や収益分配モデルを取らず、両パートナー企業の資本構成に自らの持ち分を持つ道を選び、事業提携と株式保有を一体化させた形だ。
このタイミングをNFLシーズン開幕前に設定したのも偶然ではない。アメリカンフットボールのシーズンは、予測市場やスポーツベッティング関連商品にとってトラフィックが最も集中する時期の一つだ。Robinhoodがこの時期に合わせて提携を発表したことは、同社の予測市場事業の拡大ペースを外部が見極める上で、明確な指標となるだろう。
現時点で公開されている情報では、Robinhoodが実際に取得する持ち分比率や取引総額、さらにOG.com側の評価額算定がCrypto.comの200億ドルという基準に完全に準拠しているかどうかは明らかになっていない。詳細については、今後の公式発表を待つ必要がある。