
開演前夜、嵐がステージを吹き倒してしまった。普通なら、3日間開催のフェスがここまでの事態になれば中止が当然だろう。しかし、AfroPlus Festの創設者でDMV地区出身のMichael Awosanyaは、翌日それでも言い切った。「ショーは続けなければならない」。『The FADER』記者Kylah Williamsの現地取材によれば、北米最大規模のアフロ・カリビアン系ヒップホップ・フェスは今年ワシントンDCで2回目を迎え、最終的に予定通り3日間を完走した。

Williams自身はセントクリストファー(St. Kitts)系西インド諸島の血を引く。彼女は会場に入った瞬間の印象を、様々な文化的シンボルが一斉に炸裂する光景だったと表現する。ジャマイカ国旗が高々と振られ、頭からつま先までラゴス発ブランドMeji Meji一色の人もいれば、アーティストのグッズを身につけて群衆の中で踊る人もいた。もともと知らない間柄だった女の子たちのグループが、互いにザンビアの血を引いていることを知って、その場で歓声を上げて抱き合う——こうした初対面同士が一瞬で親しくなる光景が、会場中で何度も繰り返された。











