A&K Sanctuaryはボリビアのウユニ塩原でSamkani Campを計画しており、2027年に登場予定。現時点では宿泊営業を開始していない。建築家が設計する5室のAirstreamスイートと、食事や交流の中心となる車両1台で構成する。「天空の鏡」の宿という見方に加え、垂直の目印が少ない場所で、開放感を保ちつつ人を滞在させるにはどうするかという設計の問いがある。
共有の食事・交流車両の室内完成予想図。大型ホテルではなくAirstreamを選ぶ理由
公開計画は少数の車両による構成で、銀色の金属外装にAirstreamらしい丸みを残す。計画画像では低い量体の向こうに地平線が見え、金属面が塩地や空、環境光と関係を結ぶ。これは設計資料に基づく空間の観察で、完成施設を訪れた体験ではない。
5室と共有の中心が分かれることで、一人の時間と人が集まる時間も別の場所に生まれる。睡眠、休憩、食事の尺度を比べ、どの活動を個室に置き、どれを公共空間に集めるかを見たい。少数の客室は配置の選択であり、快適さ、サービス品質、環境負荷の小ささを自動的に証明しない。
青い大理石とクロームが塩原に応答する
現段階のデザインは青い大理石とクロームの細部で、外の色と光沢を室内へつなぐ。曲面の車体、ベッド、窓辺の座席は、既存の弧を描く構造に応じて配置される。四角い部屋に家具を置くのとは異なり、隅の使い方や、窓が生活の高さへどの景色を取り込むかを観察しやすい。
Airstreamの座席と食事空間の完成予想図。
Airstreamスイートのベッドと曲面構造の完成予想図。ウユニ塩原は季節で姿が変わり、乾燥時には塩の模様が見え、水がたまると空が映る可能性がある。画像の景色がすべての宿泊日に見えるわけではない。写真を固定のサービスとせず、季節、天候、移動条件も旅行計画に含める必要がある。
30種を超える体験計画、数より地域の理解へ
公式情報では専属ガイドと運転手、30種を超える地域体験を予定し、長年の経験を持つボリビアのチームが案内する。価値は数だけでなく、道程が地形と地域文化をどうつなぐかで判断できる。塩原、島、夜空では見る尺度が異なり、移動と滞在に時間を振り分けることも重要だ。
現在、ブランド公式サイトでは近日登場の計画として掲載され、実際の開業、価格、予約可能日、体験内容は正式発表を待つ。画像は計画や完成予想の表現で、完成済みの現場写真ではない。デザイン宿に関心があれば、今は確実に泊まれる旅行を組むより、計画が実現していく過程を追う段階だ。
Samkani Campの夜の完成予想図。完成済みの実景ではない。