
一着のジャケットで東京の路地を歩く湿った寒さの通勤も、山道の急な雨も乗り切ろうとすると、素材リストにはデザイナーの優先順位がそのまま表れる。and wander が今回出した答えはシンプルだ。PERTEX®の防水素材でフード付きシェルを構築し、内側には保温力の高いダウンを配置、さらにグリッドフリースで通気性と保温性のバランスを取る。機能を見た目良くただ積み上げただけのジャケットではなく、まず「濡れ」と「冷え」を解決してから、シルエットの話に入っている。


and wander がFW26シーズンを発表した。このジャパニーズ・テクニカルブランドはこれまで一貫して、アウトドア装備の耐候ロジックを都市のスタイルバランスに落とし込むアプローチを取ってきた——今シーズンも同じ思想を継続しつつ、システムとしてより完成度を高めている。シェルとミドルレイヤーに加え、ワークウェア感のあるパンツやモジュラー式のミドルレイヤーアイテムも展開し、アクセサリーまで一貫している。Corduraナイロン素材のバックパックやショルダーバッグ、防水機能を備えたキャップ類などだ。


今回見落とされがちだが注目すべきなのがシューズだ——他ブランドとのコラボによるテクニカルシューズがラインナップに加わっており、その狙いはシンプル。地形や気候の変化に対応する実用性であって、単なるコーディネート用の装飾アイテムではない。


全体を見渡すと、and wander FW26は一点の話題アイテムで押し切るのではなく、シェル・ミドルレイヤー・バッグ・シューズを一つのシステムとして設計し、それぞれのパーツが「山から街へ」という移行の具体的なニーズに応えている。シリーズはすでにブランド公式チャネルおよび一部取扱店にて発売中。詳しい価格や各アイテムの仕様は、実際の購入ページを確認してほしい。






