デザインの年式がブランド自体よりも古い一足——1976年、ちょうどBEAMSが創業した年だ。今回50周年を記念して発表されたConverse All Starとのコラボは、新しい柄や新色を選ぶのではなく、自分たちが生まれた年のモデルをそのまま連れ戻すという選択をした。

サイドのステッチ、切れ込みの入ったハイカット用アンクルパッチ(Notched Ankle Patch)、コットン素材のシューレース——すべて1976年オリジナルの仕様に忠実に作り直されている。よくある「コラボ再デザイン」ではなく、当時この一足がどんな姿だったのかをまず確認し、そこから1対1で再現するという、考証寄りの復刻に近い。

アッパーにはウォッシュ加工を施した黒キャンバスを使用し、ラバーの縁取りにはヴィンテージ感のあるオフホワイトを選択。経年感はプリントやロゴで演出するのではなく、素材そのものに書き込まれている。ヒールタブには「MADE FOR BEAMS」の文字が入り、この一足の立ち位置をはっきりさせている——ConverseがBEAMSの名前を借りてイベントを開くのではなく、BEAMS自身が自分の誕生日を、もう一度足元に履き直すということだ。

パッケージも1970年代というこの時代設定を飛ばしていない。シューズには当時のデザインを参考に作られた専用シューズボックスが付属し、靴本体から外箱まで、すべてが同じ年代に留まったまま揃うことになる。単なる新作のスニーカーというより、コレクションアイテムとしての佇まいが強い。

現時点では価格や発売日についての情報はなく、詳細は今後の公式発表を待ちたい。





