英国に上陸してまだ1日も経っていないフェラーリが、走行30分足らずで警察に押収された——今週最も皮肉なニュースと言えるだろう。

落地不到24小時,這輛499萬美元法拉利只開了半小時就被倫敦警方拖走

このフェラーリ「Monza SP2」は「Icona Series」の第一弾モデルで、世界限定499台、公式評価額は499万5000ドル。フロントガラスのないスピードスター仕様は、ハイドパークを何周も乗り回して見せたくなるような一台だ。しかしドライバーは仮免許(provisional license)しか持っておらず、その免許では認められていない運転方法だったため、ロンドン警視庁(Metropolitan Police)に停車を求められた時点で、ハンドルを握っていたのはまだ30分にも満たなかった。車両はその場で押収された。

これは先週末の取締り作戦で押収された車両のうちの一台に過ぎない。8月7日から9日にかけて、ロンドン警察はハイドパーク、ケンジントン、チェルシー周辺で90台、総額1000万ドル超の車両を押収した。その中にはベントレー「コンチネンタル」、ランボルギーニ「レヴエルト」、ロールス・ロイス「カリナン」、さらに複数台のメルセデス・ベンツやポルシェも含まれていた。しかし今回の作戦がニュースになった最大の理由は、オーナー自身がまだエンジンを温める前に押収されたあのフェラーリだった。

落地不到24小時,這輛499萬美元法拉利只開了半小時就被倫敦警方拖走

英国警察の「反社会的運転(anti-social driving)」の定義は幅広い。無保険での運転、公道でのドリフト、車列での周回走行、さらにはスタント走行まで含まれる。今回の作戦は、5年間続いているこの取締りプログラムの中でも最大規模となった。特別総監のジェフ・タットマン(Geoff Tatman)氏は声明で次のように述べている。「こうした作戦を通じて、私たちはこれらのドライバーを逮捕し、車両を押収することで道路の安全を守り、無謀で危険な運転行為を決して容認しないという明確なメッセージを発信しています。」

今回90台もの車両を押収できた背景には、政策の転換がある。警察は今後、単に警告や罰金を科すだけでなく、直接車両を押収できるようになった。この作戦は「Motor Insurers' Bureau」の協力のもとで実施された。押収されたモンツァSP2のオーナーが今後どのような処分を受けるのか、また車両がいつ返却されるのかについては、警察の発表では明らかにされていない。