
一着の服の産地リストは、時にデザイン画よりもブランドの思考を雄弁に物語る。今回HAVENは神奈川のハンドメイドレザー、和歌山の旧式ループウィール機で織られたWool Cotton Fog Terry、名古屋のウールフリースをすべてプレスリリースに明記した。この姿勢そのものがひとつのメッセージだ——素材の産地は付記事項ではなく、核心なのだと。


カナダ発ブランドHAVENがFall 2026コレクション「Equipment for Living」を発表。ビジュアルキャンペーン「Nature & Form」はWest VancouverとLynn Canyonで撮影され、濡れた岩肌と針葉樹林が交わる太平洋岸北西部の風景を映し出す。テーマは自然の地形と現代建築の対話だが、実際に服へと落とし込まれているのは、有機的な質感と機能的な構造を一着の中で共存させることだ。

コレクションはモジュール式のフレームワークで設計され、各アイテムはHAVENの過去・未来のラインとも組み合わせ可能。狙いはワードローブを単一シーズンに縛られないものにすることだという。これはブランド側の言葉だが、素材リストは確かにこのロジックを裏付けている。日本の伝統工芸によるレザー、スエード、ニットに、カナダ太平洋岸のハンドウィービングや硫化染色(経年で色が変化する)のアイテムを組み合わせ、新旧の質感が同じフレームの中で機能している。


テクニカル面の処理は今シーズン比較的明確な動きだ。GORE-TEXとWINDSTOPPERの membraneを高級レザーやシアリングと直接組み合わせ、防水防風のテクニカルアウターを仕立てている。同時にLoro Piana Storm System®、Giza Cotton Moleskin、Superfine Woolといった過去使用済みの素材も新型パターンに戻ってきた。つまりワークウェアの機能性とラグジュアリー素材、この二本の軸を一着のアウターの上で溶接したような仕上がりだ。

コレクション第一弾(Drop 1)は8月14日午前10時(太平洋時間)にHAVEN公式サイトおよび直営店にて同時発売。それ以外の発売詳細と価格は未公開。






