中元節にお供えするものは毎年代わり映えせず、お菓子、飲み物、缶詰がずらりと並ぶのが定番。そんな中、IKEAが今年は一味違う仕掛けを投入した。しかも狙いは実にストレート——自社の中国語名「宜家(イージア)」を使ったダジャレで、「宅平安符蛋糕(おうちのお守りケーキ)」なるものを作ってしまったのだ。

発想自体はシンプル。お守りがどんな見た目か、そのままケーキの意匠に落とし込んだというわけだ。表面には「宜家」と「宅平安」の文字がプリントされており、ブランド名と中元節の願掛けの言葉を重ね合わせている。これこそがこのケーキの唯一にして最大の仕掛けだ。底の部分にはさらに小さな情景が隠されていて、「旺」の文字が書かれた家の上に子犬が伏せている——「家宅安康(家内安全)」という四字熟語を、イラストで表現した形になっている。

このケーキは台湾限定であり、つまりIKEAが世界共通で展開する中元節企画ではなく、台湾市場向けに特別に用意された季節商品だ。新しい味を必死に考えるよりも、今回は自社の名前で遊ぶことを選んだIKEA。「宜家」と「平安」をくっつけてしまうこの発想は、ブランドアイデンティティを民俗的なニーズに直接組み込むアプローチと言えるだろう。

現時点では価格や販売チャネルについての情報は公開されていない。気になる方はIKEA台湾店舗または公式チャネルの続報をチェックしてほしい。