
同じ発表の場で、この2本はまったく正反対の道を歩んでいる。1815 UP/DOWNはサイズを37.5mm、厚さ8.7mmまで抑え、文字盤にはパワーリザーブとスモールセコンドの2つの機能だけを残した。一方TRIPLE SPLITは、世界で唯一12時間の積算計測が可能な機械式クロノグラフで、裏蓋のジャーマンシルバー製プレートには567個の部品がぎっしりと詰め込まれている。A. Lange & Söhneがこの2つの対極的なモデルをConcours of Elegance 2026で並べて発表したことは、ザクセン地方の時計製造がここ数年取り組んでいる方向性をはっきりと物語っている。

1815 UP/DOWNのデザインルーツは、Ferdinand Adolph Langeが当時手がけた懐中時計にある。パワーリザーブ表示とスモールセコンドが文字盤の両側に配置され、手巻きL051.2ムーブメント内の遊星歯車システムがAUF(巻き上げ)とAB(下降)の表示を直接駆動する仕組みで、後付けのモジュールではない。今回は750ホワイトゴールドと750ローズゴールドでそれぞれ展開し、各限定300本。ディープブルーの文字盤にシルバーグレーのスモールダイヤル、レールウェイ式の分目盛り、ブルースチール針を組み合わせ、このモデルらしいシンプルな路線の中では珍しい強いコントラストの色使いとなっている。











