
派手なロゴを重ねて存在感を出すのではなく、Tyrese Maxeyはシルエットそのものに語らせる道を選んだ。New Balanceがこの76ersガードのために手がけた初のシグネチャーモデル「Maxey v1」は、大胆なグラフィックや巨大なブランドロゴには頼らず、シューズの構造そのものに識別性を潜ませたデザインとなっている。


アッパー上部のストラップ配置は2002のデザイン言語を踏襲し、サイドのアウトソールには9060ならではの彫刻的なラインが息づく。異なる世代のランニングシューズのDNAが解体・再構築され、1足のバスケットボールシューズへと落とし込まれた。ヒール部分にはウイング型のNew Balanceロゴがさりげなく配置され、目立つビジュアルの主役というより、ブランドの伝統的なブランディングへのオマージュという位置づけだ。

初回カラーは「Light Artic Grey/Black」と名付けられ、全体は柔らかなブルーグレーのトーンでまとめられている。さらに一貫してブルーのタブが配されており、このブルータブは今後展開されるMaxey v1の各カラーに共通するアイデンティティとなり、シューズに継承可能なビジュアルシステムを与えている。


コート上のパフォーマンスからストリートスタイルまで、Maxey v1が目指すのは選手のイメージとシューズデザインが呼応し合うこと——試合のテンポに耐えうる性能を備えながら、選手用トンネルを歩く際にも様になる一足であることだ。これはMaxey自身がデザインに込めた思いとも重なる。従来型のロゴを重ねずとも、シルエットだけで一目でそれと分かる一足を作りたいという願いだ。

New Balance Maxey v1「Light Artic Grey/Black」は2026年10月2日、NewBalance.comおよび一部取扱店舗にて発売予定。型番はUMAX2NK、価格は130ドル。