ダウンジャケットを毎日の服に取り入れるとき、ロフトの大きな数字より先に印象を決めるのは、首元かもしれない。パタゴニアのシザー・ダウン・ジャケットは、平らに沿う襟と短めのブルゾン型を組み合わせ、中綿入りの服にシャツのような明確な輪郭を与える。10月25日公開の日本のスタイリング特集でも、今季のショートアウターとして紹介された。季節の一着を見る企画であり、今日初めて発売されたという意味ではない。
平らに沿う襟、中央ファスナー、小さな胸のラベルの接写。襟はダウンのバランスをどう変えるか
商品写真では、胸に小さなブランドラベルだけを配し、太い横方向の区切りがあごまで積み上がらない。視線はまず襟と中央のファスナーへ向かう。袖口と裾はゴムで絞られ、大きなフラップポケットが膨らんだ身頃にワークジャケットに近い秩序を与える。青緑、黒、明るい色を並べた写真からは、同じ形でも色で落ち着きや軽快さが変わることが分かる。
Summit Blueの正面。平らな襟と左右のフラップを備える。
背面から袖へ横方向の区切りが続き、裾は腰付近で絞られる。このデザインは、アウターとインナーの重なりを考える手掛かりになる。襟を開けばニットやシャツの首元を見せられ、ファスナーを上げれば胸元の開口部を減らせる。特徴は襟と裾の収め方にあり、大きな追加グラフィックを必要としない。ストレートパンツに合わせるなら、裾がどこで終わるか、腕を動かしたとき袖口が身頃を引き上げないかも見たい。
600FPと再生素材が示すこと
公式仕様は600フィルパワーのリサイクル・ダウン100%。既存のダウン製品から回収したダックダウン、グースダウン、水鳥のフェザーを混ぜたものだ。600FPは中綿の重量や最低使用気温ではない。表地はリサイクルナイロン100%のリップストップ、裏地はリサイクルポリエステル100%のタフタ。どちらもPFASを意図的に添加しないDWR耐久性撥水加工が施されており、撥水と完全防水は別の仕様である。
公式の重量表示は887g、フィットはレギュラーだ。日常の防寒ジャケットとして比較する目安となり、写真の見た目だけで超軽量の登山用レイヤーと判断することはできない。ベトナムのフェアトレード・サーティファイド工場で製造される。再生素材の説明も、表地、裏地、中綿を分けて読むことで、一つの素材の説明を衣服全体に環境負荷がないという主張へ広げずに済む。
公式モデルの正面着用。レギュラーフィットと伸縮する裾を確認できる。日本価格、ポケット、サイズの確認
日本の税込価格は4万2,900円、製品番号は21045。前面には上から入れるスナップ付きフラップポケットが二つ、横から手を入れるハンドウォーマーポケットが二つあり、内側にはファスナー付き胸ポケットが一つ付く。スマートフォンや鍵、交通系カードを入れる場合、見えるポケットの数より入口の向きが役立つこともある。前開きファスナーの上部には保護用のガレージを備え、平らな襟と伸縮する袖口、裾で体の周りの開口部を整える。
伸縮する袖口が手首周りの開口部を絞る。
横向きのハンドウォーマーと上のフラップでは、物を出し入れする向きが異なる。サイズはパタゴニア日本公式商品ページの仕上がり寸法で確認できる。Mの平置き身幅は60cm、身丈は71cm。表にあるサイズの一部は日本で販売しない場合があるとの注記もある。普段のインナーを着てファスナーを閉め、肩や背中、座った状態を確かめる方が、別のジャケットのサイズをそのまま選ぶより参考になる。実際の色や在庫は販売店で確認したい。