ハリー・スタイルズ(Harry Styles)がウェンブリー(Wembley)で売り出すチケット1枚から1ポンドが切り分けられ、最終的には75人規模の会場を3公演回すだけの予算すら組めないインディーバンドの手に渡る——これがFeatured Artists Coalition(FAC)が証明しようとしている資金の循環だ。
FAC傘下のUKAT基金は今年3月に第1段階をスタート、当時の規模は12.5万ポンドで、資金はLIVE Trustが募った自主的な「チケット寄付」から成り、ハリー・スタイルズ、Radiohead、Lorde、Kasabian、Wolf Aliceといった大物アーティスト・バンドの大規模公演収益が寄せられた。FACはMusic Managers Forum(MMF)、Musicians' Union(MU)と共同で運営し、第1段階では最終的に26組のアーティスト、211公演を支援、延べ6万人の観客にリーチした。LIVE Trustはこの取り組みとMusic Venue Trustとの別プログラムを通じて、累計50万ポンド以上をすでに拠出している。

現在は第2段階に入り、総資金は30万ポンドに増額。申請締め切りは9月14日(日)午後11時59分だ。アーティストは最大8000ポンド、またはツアー総支出の40%のいずれか低い方まで申請可能で、ヘッドライナー、サポート、フェス出演の資金不足を補うために使われる。まだ確定していない出演オファーも、助成金の交付前に正式決定していれば申請に含めることができる。
FAC最高責任者のDavid MartinはNMEに対し、第1段階は「まったくの手探り状態」の中でニーズが実際に膨大であることを証明し、12.5万ポンドがどれほどの効果を発揮できるかを示したと語った。特に労働者階級出身のミュージシャンにとっての意味について、次のように言及した。「2000ポンドの赤字を背負えない人たちが、まずツアーを組んでから助成が取れるか確認し、実際に出発するかどうかを判断できるようになった」








