光州の国立アジア文化殿堂ACCで開かれるACT Festival 2026は、「I, Human: Responding to the Technecene」をテーマに、10月23日から11月8日まで文化創造院3・4館で展示を無料公開する。Techneceneは、技術が感覚、判断、人間関係を深く変える時代を表す今回のキュレーション用語であり、確立した地質年代ではない。機械の間、身体の反応、観客の参加が、作品を読み解く方法となる。
台湾の呉天章による「再見春秋閣」(Farewell, Spring and Autumn Pavilions)は、別の見方を示す。2015年の映像は、仮面、水兵服、舞台機構で非現実的に見える場面をつくるが、実物のセット、衣装替え、連続撮影を用いて制作した。長さは4分10秒で、今のAIテーマ展に置かれたからといって生成映像になるわけではない。どうつくられたのかと疑うとき、技術の問いは新旧の分類から、人の手が身体、歴史、錯覚をどう構成するかへ移る。
呉天章「再見春秋閣」の公式映像作品画像。水兵の姿と春秋閣の場面で構成される。
Vali Fugulinの「TRACES: The Grief Processor in Gwangju」は、約25分、2~4人が同時参加する複数人XRドキュメンタリーだ。2025年の原作を再調査し、2026年の光州版へと改編した。制作者が現地で5・18民主化運動の母親たちの話を聞いた経験と、地域の映像を取り入れている。参加者は喪失に関する写真一枚と短い一文を仮想の森に持ち込み、私的な記憶を共同の空間の一部にする。これが作品の物語上の設定だ。
「TRACES: The Grief Processor in Gwangju」の公式XR作品画像。