海外店舗の誕生日を祝うなら、通常はその現地でイベントを開くもの。しかし今回agnès b.は、その祝祭の舞台を台北へと持ち込んだ。本日より9月30日まで、台北Dream Plazaコンセプトストアでは「京都祇園限定テーマ」を展開。日本・京都のagnès b. Gionコンセプトストア開業3周年を記念するものだ——場所は変わっても、アイデンティティはそのまま海を渡ってきた。

このアイデンティティを手がけたのは日本人デザイナーの柳原照弘。モチーフは、中心の円を6つの円が取り囲むデザインだ。祇園の六花街にはそれぞれ紋章があり、円形は祇園の紋章の中で「つながり」と「継承」を象徴する要素とされる。柳原はこの6つの円を六花街に、そして中央の一円をagnès b. Caféに見立てた。ブランドを地域の文脈の上に重ねるのではなく、その中に組み込んだかたちだ。

今回の限定テーマで実際に持ち帰れるのは、いくつかのアイテムだ。Gion Caféで使用されているコーヒーカップ&ソーサーのセットが台湾初上陸。さらに日本の有田焼ブランド「1616 / arita japan」とのコラボレーションシリーズも登場する。カップやソーサーにはagnès b.おなじみの手書き文字とともに、皮肉めいたポイント、星、トカゲ、ハートといった定番モチーフがプリントされている——伝統的な焼き物にブランド最もカジュアルな“落書き言語”を宿らせた、今回いちばん見応えのある組み合わせだ。ほかにもKINTOとのコラボによるタンブラー、Photoprints柄と手書きスローガンをあしらった京扇子もラインナップされる。

京都祇園的六個圓圈,被搬進台北Dream Plaza了

特典の仕組みが興味深い。今回のキャンペーンでは、特典の引き換え先を台湾ではなくあえて京都に設定している。本日より2026年9月30日まで、日本・京都のagnès b. Gionにて1回のお会計でJPY6,000以上お買い上げの上、台湾公式LINEの指定キャンペーンメッセージを提示すると、Gion Caféのテイクアウトコーヒー1杯と交換できる。イベントは台北で、特典は京都で——この3周年記念は、実質的には台北の顧客を祇園という原点へと逆に誘う招待状のような役割を果たしている。

開催期間は2026年8月14日から9月30日まで、場所はagnès b. Dream Plazaコンセプトストア。詳細はagnès b.台湾公式サイトのイベントページを参照。