10年以上の時を経て、『Sons of Anarchy』の出演者たちが再びレザージャケットを着てJax、Clay、Gemmaを演じ直すのではなく、「俳優本人」をキャラクターとして描く新作ドラマに出演することになった――これがチャーリー・ハナム(Charlie Hunnam)が今回選んだ道だ。

彼自らが創作・開発を手がける限定シリーズ『Legends』には、『Sons of Anarchy』のオリジナルキャストが顔を揃える。ロン・パールマン(Ron Perlman)、ケイティ・セイガル(Katey Sagal)、マギー・シフ(Maggie Siff)、マーク・ブーン・ジュニア(Mark Boone Junior)、トミー・フラナガン(Tommy Flanagan)、キム・コーツ(Kim Coates)、シオ・ロッシ(Theo Rossi)らが出演する。Deadlineの報道によると、原作ドラマの生みの親であるカート・サター(Kurt Sutter)は今回の企画には関わっていないが、すでに祝福の意を表明している。

物語の設定は、『Sons of Anarchy』の出演者たちのフィクション版が、ドラマ完結から10年以上経ったのちファン向けの同窓イベントで再会するというもの。フィクションと現実の境界線はそこで曖昧になり、かつてバイカーギャングの兄弟愛を演じたこの俳優陣は、劇中で直面したどんな出来事よりも危険な現実の脅威に巻き込まれていく。FXでの制作が確定しているが、放送日やその他のキャスト情報はまだ発表されていない。

実在の俳優が「フィクション版の自分自身」を演じるという手法は目新しいものではない。マット・ルブラン(Matt LeBlanc)は『Friends』で自分自身を演じ、ラリー・デヴィッド(Larry David)は自身の経験をもとに『Curb Your Enthusiasm』を生み出した。昨年には『トワイライト』のテイラー・ロートナー(Taylor Lautner)も、自身が「狼男ハンター」を演じる新作ドラマを発表している。『Legends』も同じ路線を踏襲しつつ、舞台をバイカーギャングの世界に移したというわけだ。

『Sons of Anarchy』は2008年から2014年まで全7シーズンにわたって放送され、カリフォルニアを拠点とする違法バイカーギャングを描いた作品。放送期間中にエミー賞に5度ノミネートされ、その後2018年から2023年にかけて放送されたスピンオフ『Mayans M.C.』も生み出した。

カート・サター自身、かねてから続編の構想を温めていた。2020年のパンデミック下でのロックダウン中、彼はSNSで、『Sons of Anarchy』の世界観をもともと4部作として構想していたことを明かしている。『Sons of Anarchy』『Mayans M.C.』『First Nine』、そして『Sam Crow』の4作だ。後者2作はJaxの息子Abelのストーリーラインに焦点を当てており、特に『Sam Crow』ではWendy、Nero、Abel、Thomasの運命が描かれる予定だった。この構想はこれまで具体化していないが、『Legends』は明らかにそれとは別の道を歩んでいる。