8月27日午後8時15分、Chxrryは Baby's All Right のステージに立った。身にまとうのは余計な小道具なしのラテックスの体にフィットした衣装のみ、手にはマイクを一本握っていた。これは The Ego Tour のブルックリン公演2日目、ソールドアウトとなった公演だった。会場は小さく、バックステージからステージ前へと続く通路までファンが押し寄せ、隙間もないほどだった。当夜現場にいた『The FADER』の主筆Vivian Medithiの記述によれば、この日のステージ演出はほぼ「逆張り」——一切のビジュアルエフェクトなしにもかかわらず、会場は1曲目から最後の曲まで歌い続けた。


その2日前、Chxrryはアトランタの Center Stage で初日を迎えたが、現場から流出した映像はネット上で「ステージがしょぼい」という論争を巻き起こした。しかしブルックリン公演はまた別の答えを示した。《Badness》を歌う際、本来Cash Cobainが担当するパートに本人は現れなかったが、会場のファンたちが自らその部分の歌詞を歌い切ったのだ。アンコールでは、Cash Cobain本人がステージに登場し、この曲を完成させた。










