この詩集は、2025年発表のアルバム『City Of Clowns』における執筆ロジックを引き継いでいる。あのアルバムはエレクトロニックなビートを基盤に、ソーシャルメディアの馬鹿馬鹿しさを歌詞で真正面から突いた作品で、『The FADER』が昨年最も気に入ったアルバムのひとつだ。Davidsonは、歌詞を書くことと詩を書くことを自分の中で区別したことはないと明かす。『Traveler's Faith』には『City Of Clowns』とまったく同じ歌詞が数曲収録されており、《Fun Times》や《Push Me Fuckhead》などがそれにあたる。ほかの数篇は、現在制作中の次のプロジェクトから取られている。「私が書いたものは何でも、詩になることもあれば、歌になることもある」。
詩を書くことは、Davidsonにとって決して新しい習慣ではない。彼女の母親はかつて詩人で、モントリオールで詩の朗読会を開いていた。幼い頃はよく連れて行かれ、詩に対する最初の印象は「大人たちがマイクの前で妙なことをしている」というものだった。彼女が本当にペンを取り直したのは、コロナ禍で気分が落ち込んでいた時期で、まずは一連の詩を書いた。その後『City Of Clowns』制作のために一時中断したが、アルバム完成後、書きたい気持ちはむしろ強まったという。「コロナは終わったけど、書きたい欲求は残った。旅があまりにも退屈だから。『Traveler's Faith』は一種のanti-boredomの特効薬なの」。
『Traveler's Faith』はDEEWEEチームの協力のもとで制作され、グラフィックデザインはGio Mo Moroが手がけた。Davidsonによれば、本を書くという行為は最初は半分冗談のようなものだったが、次第に本気になっていったという。「一番大きな挑戦は、自分が作家であると信じること」だったが、そのステップを乗り越えてしまえば、あとはすべてがスムーズに進んだそうだ。彼女はまた、音楽制作はいつも一人で完結させるのが自分のスタイルだが、この本はそうではなく、「これはチームでの共同作業だった」と強調した。