コペンハーゲン・ファッションウィークでは、開始予定時刻から15分遅れただけで「遅刻」と見なされる。冗談のように聞こえるかもしれないが、Highsnobietyの編集者が数年前に初めてCPHFWを取材した際、この事実に驚かされたという。パリやニューヨークのファッションウィークでは遅延が当たり前になっているが、この街では時間厳守が絶対のルールなのだ。興味深いのは、このほぼ軍事的とも言えるスケジュール効率が支えているのは、堅苦しいランウェイではなく、その週で最もリラックスした、最も楽しいファッションウィーク体験だということだ。

そのロジックは非常にシンプルだ。「時間を守る」という機能的な部分をまず完璧にこなしてこそ、「楽しむ」ための余裕が生まれる。常連ブランドのOperaSportがオープニングを飾り、続いて登場したNicklas SkovgaardのSS27コレクションは、このロジックを体現する好例となった。60年代風のスタイリングでまとめられたコレクション全体は、モデルたちがヴィンテージカーで入場・退場するという演出で、ランウェイ奥のステージでは女性グループTrue Blueがパフォーマンスを披露。この日登場したモデルたちは「Skovgaardettes」というニックネームで呼ばれた。

Marimekkoの矛盾:可愛さと猛々しさ

フィンランドブランドMarimekkoの今シーズンのショーは、まるで駆け引きのようだと評された。1つ1つのスタイリングがランウェイを歩くにつれ、コレクション全体が対比をテーマにしていることが見えてくる。ブランドのクリエイティブディレクターであるRebekka Bayは、バックステージで今シーズンのコンセプトについて語った。「私たちは本当に新しいシルエットを作りたかったんです。少し若々しくて、可愛らしい感覚を持ったものを。でも可愛さだけでなく、力強い女性らしさも同時に残したかった。あえてこの強いコントラストを作り出したんです」。彼女はさらにこう付け加えた。「もちろん私たちはウィメンズブランドですが、特に今の時代、男性が女性服を着ることにルールなんて何もありません」。

Herskindのデザイナー、Birgette HerskindによるSS27コレクションは、別の対比を見せた。柔らかさと構築性の交錯だ。スタイリングは最初、囁くように静かに登場し、ショーが進むにつれて徐々にその力を強めていく。「私たちはカッティングを際立たせたかったんです。それはブランドの根本にあるものですから」とHerskindはバックステージで説明した。「でも同時に、これらのクラシックなアイテムを新しい方法でどう組み合わせられるかも示したかったんです」。

今シーズン印象深かったものとしては、Collina Stradaがコレクション全体をアップサイクル素材で仕上げたこと、Baum und PferdgartenがKing's Gardenで披露したショー、By Malene Birgerが郊外の邸宅で開催したショー、adidasとO.Filesのコラボレーション、そしてCaro EditionsがデッドストックのオートクチュールトリムでリメイクしたLevi'sジャケットなどが挙げられる。

CIFF:見本市でもシャンパンを開ける

Copenhagen International Fashion Fairはヨーロッパ最大規模の見本市であり、通常であれば在庫が山積みされ、バイヤーと営業担当が互いに引っ張り合うような退屈な倉庫風景になりそうなものだ。しかしCIFFはその逆を行く。前回のシーズンでは編集者が会場でタトゥーアーティストに直接申し込み、展示会期間中にその場で永久刺青を入れるという体験ができた。今回は会議を終えた後、ずらりと並んだ服のラック の間でシャンパンのハッピーアワーに遭遇——「フロントはビジネス、バックはパーティー」を具体的に体現した瞬間だった。この「本格的な商談とパーティーの雰囲気を組み合わせる」というスタイルにより、CIFFはすでにパリやミラノにも拠点を拡大し、見本市というものを楽しめるイベントへと変えている。
ファッションウィークに必要な要素は、CPHFWにも一通り揃っている。退廃と華やかさ、エンターテインメントと体力勝負、話題性とトレンド。違うのは、すべてが時間通りに始まるということだ。観客がスケジュールに追われることがないからこそ、本当の意味で衣服とショーを楽しむ余裕が生まれるのだ。






