ART TAIPEI 2026は10月30日14時、台北世界貿易センター1号館で一般公開を開始する。多納藝術はA18の5人展とMIT新人推薦特区M01の徐均育で、素材と空間を見る二つの入口を用意する。一方は水墨、油彩、ガラスの層へ、もう一方は金属線が人物を形づくる仕組みへ向かう。10月29日はVIPプレビュー。ポスターが10月29日から11月2日と表記していても、一般来場者は公開時間に合わせて計画したい。
29日はプレビュー、一般は30日午後から 主催者が発表した一般公開時間は10月30日14~19時、10月31日と11月1日11~19時、11月2日11~18時。10月29日は特別VIPが12時、VIPが15時からで、10月30日11~14時もVIP枠となり、一般向けの早期入場ではない。会場は台北市信義路五段5号。MRT台北101/世貿駅1番または5番出口から向かえる。チケットの対象条件や入場規則は主催者に確認したい。
A18:花の絵画から積層ガラスの光へ A18には洪千惠、盧昉、佐垣慶多、家住利男と、南アフリカ生まれで香港在住のMia Nelが参加する。すべてを平面絵画として見るより、素材ごとの空間の扱いを比べるとよい。洪千惠は水墨と日常のイメージの変換、盧昉は花や植物と油彩の層、佐垣慶多は細密な描写と構図から細部へ視線を導く。家住利男は積層ガラスの量感、透過、屈折で光に応え、Mia Nelは混合素材で日常経験を組み替える。
A18の公式ビジュアルには盧昉の2026年作《風景之花》が使われ、102×84cmと記載されている。白とピンクの花が前景を占め、山並みは灰青色の背景へ後退し、近くの花束と遠景に異なる距離を生む。これは展会の宣伝デザインで、完成したブースの現場写真ではない。視覚的な方向を知る手掛かりにはなるが、全作品の大きさ、価格、展示方法までは判断できない。全体の輪郭から花びらや葉へと視線を移すことが、一つの鑑賞の入口になる。
M01:徐均育の金属線が人物と空間をつなぐ M01では多納藝術が徐均育をMIT新人推薦特区へとつなぐ。1996年に新竹で生まれ、現在は台南で生活・制作する徐は、銅線や鉄線を曲げ、巻き、交差させ、日常の人物を形づくる。閉じた塊で人体を造る彫刻とは異なり、線は輪郭を定めながら空隙を残し、人物と背後の空間をつなぎ続ける。金属線は装飾ではなく、姿勢を成立させる構造そのものだ。
M01の宣伝画像には帽子をかぶった人物、眼鏡、衣服の模様、手前に並ぶ丸い物体が見える。黒い線の密度や重なりにより、余白の間から顔と身体が現れる。写真だけでは人物の姓名や職業は分からず、丸い物体にも勝手に商品名を付けられない。帽子の縁、眼鏡、腕をたどり、位置を変えると前後の線がどう重なるか想像するのも面白い。これは画像の読み取りであり、現地取材の体験ではない。
徐均育の金属線の人物を用いたMIT新人推薦特区M01の公式宣伝デザイン。TIDEZINEの現地撮影ではない。 両ブースは同じ藝博の中にあり、一度の来場で「画面内の空間」と「線の間の空間」を比較できる。A18の幅広い素材とM01の日常群像への集中は、広がりから焦点へ進むリズムを生む。会期は11月2日までで、最終日は18時に早く終了する。一般公開時間と入場資格を先に確かめ、ブース位置を調べたい。作品の展示状況、価格、収集条件は画廊に確認し、宣伝の形容を市場での保証と受け取らないようにしたい。