TIDEZINE.

Ryan Murphy、『Glee』再始動を検討中と明かす:若い世代の視聴者が多いから

『Glee』終了から10年、Ryan Murphyが新作のプレミアイベントでこのミュージカルドラマが思いがけず若い視聴者を取り戻していることに言及。何らかの形での復活の可能性を真剣に考え始めていると打ち明けた。

Morgan Lee, Features Editor
Ryan Murphy、『Glee』再始動を検討中と明かす:若い世代の視聴者が多いから

今回Ryan Murphyは新作のプロモーション資料でさらりと触れたわけではなく、『Glee』について聞かれた際に自ら話し始めた。場所は『The Shards』のニューヨーク・プレミア会場。彼は『People』に対し、放送終了から10年が経つこのミュージカルドラマについて、少し意外そうな口調でこう語った。「このドラマは面白いことに、自分自身で巡り巡って戻ってきたんだ。今は若い世代がたくさん観てくれている」

彼は再始動を発表したわけではなく、「considering(検討中)」という言葉を使った。それはまだ自分の頭の中で何度も確認している状態だ。「このドラマへの懐かしさと愛情が、みんなが何か新しい形でもう一度観たいと思うんじゃないかと感じるくらい強くなってきているんだ」。この発言の中の「何か新しい形」という言葉には大きな余地が残されている――ドラマかもしれないし、そうでないかもしれない。

『Glee』はMurphyがBrad Falchuk、Ian Brennanと共同で制作し、2009年に放送開始。架空の高校William McKinley High Schoolの合唱部New Directionsを描いた物語で、音楽パフォーマンスと性的指向、人種、いじめ、恋愛といったテーマを織り交ぜながら6シーズンにわたって放送された。オリジナルキャストにはLea Michele、Cory Monteith、Amber Riley、Naya Rivera、Kevin McHaleらが名を連ね、ゲスト出演リストも豪華で、Britney Spears、Gwyneth Paltrow、Kate Hudsonなども出演した。2010年、劇中で披露されたカバー曲の数々により、『Glee』のキャストはBillboard Hot 100のチャートインン回数でThe Beatlesを上回り、個人アーティスト以外でのチャートイン最多記録保持者となった。中でもJourneyの〈Don't Stop Believin'〉のカバーは、1981年のこの名曲を新たな世代のリスナーに届けることとなった。

Murphyの言う「若い世代が観ている」というのは根拠のない話ではない。昨年、Chappell Roanが『Glee』のクリスマス特別編のあるエピソードを冗談で「史上最悪の回」と言ったことで、Gleeksから猛烈な反発を受けた。その後彼女は公式に謝罪し、劇中の名場面であるスラッシー(かき氷ドリンク)を顔にかけられるシーンまで再現してみせた。2026年になってもなお人気を保っているアーティストが、十数年前のミームシーンをわざわざ再現するというのは、ある意味Murphyの発言が誇張ではないことを裏付けている。

今回の発言は、『The Shards』のプロモーション期間中になされたもの。この新作はBret Easton Ellisの2023年の小説を原作としたもので、名門高校の生徒を狙う連続殺人犯を描いている。8月5日にアメリカのFXとHuluで先行配信され、翌8月6日にはイギリスのDisney+でも配信される。『Glee』が本当に戻ってくるのか、どのような形で戻ってくるのかについては、現時点ではMurphy自身の頭の中の構想にとどまっており、具体的な計画やスケジュールはまだ何も決まっていない。

関連記事

Kali Malone《Burning Song》ツアー決定:ライプツィヒのバッハ・オルガンから始動
Entertainment

Kali Malone《Burning Song》ツアー決定:ライプツィヒのバッハ・オルガンから始動

オルガン作曲家 Kali Malone の4作目のアルバム『Burning Song』が10月30日にリリース、2027年初頭の欧米ツアーも発表された。多くの公演が教会で行われ、アルバムがライプツィヒの聖トーマス教会で録音された背景と呼応している。

Slam Dunk Festival 2027第一弾ラインナップ発表:Bowling For SoupとSimple Planが揃って結成25周年を祝う
Entertainment

Slam Dunk Festival 2027第一弾ラインナップ発表:Bowling For SoupとSimple Planが揃って結成25周年を祝う

Slam Dunk Festival 2027の第一弾ラインナップが発表された。Bowling For SoupとSimple Planが25周年を迎えたアルバムを携えて復帰、Killswitch Engageは初参戦。公演は5月29日・30日にそれぞれLeedsとHatfieldで開催される。

First Aid Kit、ロイヤル・アルバート・ホールでのアンコールで故ドリー・パートンにカバーで追悼
Entertainment

First Aid Kit、ロイヤル・アルバート・ホールでのアンコールで故ドリー・パートンにカバーで追悼

First Aid Kitは9月29日夜、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールにて65人編成のイェーテボリ交響楽団と共に、2014年のアルバム『Stay Gold』を完全再現。アンコールの大トリでは、ドリー・パートンの名曲「I Will Always Love You」をカバーし、先月他界した伝説のカントリー歌手に敬意を表した。

Mogwai、Iggy Popとの共演曲〈Underground〉を披露、30周年記念ベスト盤『Happy Tears』が来年初頭に発売
Entertainment

Mogwai、Iggy Popとの共演曲〈Underground〉を披露、30周年記念ベスト盤『Happy Tears』が来年初頭に発売

スコットランドのポストロックバンドMogwaiが、キャリアを網羅したベストアルバム『Happy Tears』を発表。Iggy Popとのコラボ新曲〈Underground〉を収録し、30年にわたる貴重音源と初のオーディオドキュメンタリーも公開される。

Kings Of Leon、NASAの衛星画像で歌詞を描く――「Cold Blue Dawn」MVはWeather Channelとコラボ
Entertainment

Kings Of Leon、NASAの衛星画像で歌詞を描く――「Cold Blue Dawn」MVはWeather Channelとコラボ

Kings Of Leonが新曲「Cold Blue Dawn」をリリース。The Weather Channelとタッグを組み、NASAのLandsat衛星画像を一文字一文字重ねて歌詞を描き出すリリックビデオを制作した。11月6日発売の新アルバム『O My Beloved』に収録される。

Fontaines D.C.《Tongue》新曲:ボーカルの声を異星生物のように歪ませた奇妙な実験
Entertainment

Fontaines D.C.《Tongue》新曲:ボーカルの声を異星生物のように歪ませた奇妙な実験

Fontaines D.C. が新作アルバム『Dopamine Chamber』から2曲目のシングル《Tongue》をリリース。サンプラーを通して Grian Chatten の声を歪め、不気味で歪んだサウンドを作り出している。