レザー姿の処刑人「Sexecutioner」がGWARのステージに初めて立ったのは1985年、そしてこの衣装を最後に脱いだのは2022年のことだった。その間37年、このキャラクターを演じたのはただ一人、Chuck Varga氏だけだった。バンド公認の創設メンバーである彼は、現地時間9月25日金曜日に68歳でこの世を去った。
この訃報は、GWARの長年のベーシストであるCasey Orr氏(バンド内での役名Beefcake The Mighty)によって公表された。Orr氏はこう綴った。「Chuck Vargaはこの世を去りました。最愛の妻Bambiに手を握られながら、安らかに旅立ちました」。彼はVarga氏を「アーティストであり、パフォーマーであり、学者であり、そして紳士だった」と評し、こう続けた。「グラスを掲げ、彼の物語を語ろう。伝説は死なない。Vargaに敬意を。Sexecutionerに敬意を!」Orr氏はまた、Varga氏が今頃GWARの故メンバーであるDave Brockie氏とCory Smoot氏に迎えられ、「英霊殿(ヴァルハラ)」へと歩んでいるはずだと語った。
Varga氏は今年に入ってから癌の診断を受けており、GWARチームは治療費を支援するための募金活動を行っていた。同時に、仕事を辞めて彼を全面的に看護していた妻Bambiさんへの支援も呼びかけていた。Slave Pit Studiosの別のメンバー、Bob Gorman氏は当時、Varga氏の「イラスト、キャラクターデザイン、パフォーマンス、そして芸術的ビジョン」は今なおGWARの中に息づいていると語り、「彼の突き抜けたアンダーグラウンド美学こそが、一つの宇宙全体を定義した」と述べていた。
Varga氏はGWAR結成当初のメンバーではなかったが、バンドは常に彼を創設メンバーの一人として扱ってきた。それは彼がビジュアルと制作体制全体を築き上げたからだ。1980年代初頭、Virginia Commonwealth Universityに在学中だった彼は、仲間とともにバージニア州リッチモンドに「Slave Pit Studios」を共同設立。ここが後にGWARの奇抜な衣装、小道具、映像作品を生み出す制作拠点となった。
彼が自ら生み出した「Sexecutioner」は、レザー衣装をまとった過激な処刑人キャラクターで、GWARのライブに繰り返し登場する定番メンバーとなった。1997年、Varga氏はバンドのフルタイムツアーから離れ、ニューヨークでブロードウェイの制作の仕事に転身したが、「Sexecutioner」というキャラクターは2022年まで演じ続けられた。
パフォーマンスだけでなく、彼はバンドに歌声も提供しており、シングル「Sexecutioner」でボーカルを務めたほか、1995年のアルバム『RagNaRok』の同名タイトル曲でもボーカルを担当した。映像制作の分野では、GWARの長編作品2本の脚本を共同で手がけ、そのうち『Phallus In Wonderland』はグラミー賞にノミネートされたこともある。
GWARは1984年にリッチモンドで結成され、ヘヴィメタル、グロテスクなSFキャラクター、風刺、フェイクブラッド、過激な舞台演出を融合させたパフォーマンスで知られる。バンドの他の重要メンバー2人もすでにこの世を去っている。ギタリストのCory Smoot氏(舞台上の役名Flattus Maximus)は2011年に、バンドのボーカルであり創設メンバーでもあるDave Brockie氏(舞台上の役名Oderus Urungus)は2014年に、50歳でこの世を去った。