古天楽が追う事件の証拠は、やがて彼自身を指し示す。香港の警察アクション映画『偵戰』(MASTERMIND)は、台湾で11月20日に公開予定だ。孔令政が脚本と監督を務め、古天楽と此沙が相棒役を演じ、任達華と謝君豪も加わる。一人の容疑者の足取りを二つの閉ざされた空間がつなぎ、刑事の拳銃に関わる一発の弾丸が捜査側の立場を変える。密室の謎と香港映画のアクションに関心がある人に向けた新作だ。
犯人は牢房から別の密室へどう移動したのか
配給会社のあらすじでは、警察署で拘束されていた容疑者が突然姿を消す。古天楽演じる捜査官・計子默が捜しても、行方を説明する手掛かりは見つからない。すると此沙演じる相棒の陽作から、逃亡者が警察本部の資料庫に現れたとの連絡が入る。失踪と脱走に見えた出来事は、別の場所で殺人事件へと変わっていく。
内側から施錠された資料庫で、容疑者は胸を撃たれて死亡していた。二つの密室をどう移動したのかが最初の疑問だ。さらに致命傷の弾丸が計子默の拳銃から発射されたと確認され、捜査官自身に疑いが向けられる。事件解決と潔白の証明が同時に進む設定は、仕組みの謎と誰を信じるかという問題を結び付ける。具体的な答えは公開後の物語に委ねられる。
四人の俳優が同じ疑惑の中へ
人物関係も見どころとなる。計子默は決断力のある刑事だが、自分を指す証拠を前に事件を捉え直さなければならない。相棒の陽作には謎めいた行動があり、任達華は大探長・司寇宮、謝君豪は情報部門の畢書堂を演じる。立場の異なる人物が一つの事件に巻き込まれ、手掛かりだけでなく動機や姿勢にも視線が向く。
配給会社の場面写真には、電話と照明器具を持つ古天楽、スーツ姿で横顔を見せる任達華、淡色のシャツにショルダーホルスターを着けた此沙が写る。衣装と雰囲気の第一印象を伝える写真であり、具体的な行動や最終的な立場を決め付ける材料ではない。俳優陣に注目するなら、同じ謎の中で登場人物がどう主導権を渡し合うかも気になるところだ。
スーツ姿で横顔を見せる任達華の場面写真。
淡色のシャツとショルダーホルスター姿の此沙の場面写真。密室推理と雨夜のアクション
本作には銃撃、格闘、雨夜の追跡も盛り込まれる。古天楽は配給会社を通じた撮影談で、屋外の大雨の中、六、七人と格闘した経験を泥の中の戦いのようだったと表現した。撮影環境と身体的な仕事についての説明であり、閉ざされた空間で証拠を追う設定と並んで、宣伝が示す二つのリズムを伝えている。
華映娛樂の製作資料には上映時間88分、台湾公開日2026年11月20日と記載されている。先行予告は公開済みで、最新情報は配給会社の公式映画アカウントで確認できる。密室間の移動と、捜査官から容疑者への転換を通じて、本作は推理と警察アクションを一本の物語につなぐ。証拠が自分を指した時、慣れた捜査方法で真実へ進めるのか。その問いが公開を待つ観客に残される。