「絶対に素晴らしいことになると思います」。台湾の海辺で本当にソロライブを開く可能性について聞かれると、jo0jiは即答した。彼は漁師の息子で、実家は鳥取。作品にはいつもどこか潮風の香りが漂う。今年3月に初めて台湾を訪れた際、立ったのはまさに海に面したステージ――高雄「大港開唱」だった。今回は「CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL 2026 in TAIPEI」で再び台湾を訪れ、UVERworld、yamaとともにZepp New Taipeiのステージに立つ。公演前の取材では台湾語の「嗨起來!(盛り上がろう!)」「媠啦(きれいだね)」、さらに流行語の「一級棒(最高)」を即興で覚え、堂に入った様子で口にしていた。

漁夫之子jo0ji:唱完死神〈I-BULL〉,最想在台灣辦場海邊個人秀

今回の取材で最も興味深かったのは、彼が『BLEACH 死神』最終章のオープニングテーマとして書き下ろした〈I-BULL〉についての話だ。着想源は浦原喜助の「勇気」についてのあるセリフ。jo0ji自身、子供の頃にこの言葉に心を打たれ、浦原喜助は彼にとって指標的な存在になったという。この曲を手掛けるにあたり、彼は『死神』という作品から自分が受け取ったものを、そのまま歌に込めたいと考えた。また、実はもっと早くから涅マユリと市丸ギンが好きで、子供の頃は彼らを真似て「卍解」と叫んだり、サッカーでシュートを決める時には「破道の三十一・赤火砲!」と叫んだりしていたそうだ。この好きという気持ちは体に染み付いた記憶であり、後から付け加えられたフィルターではない。

この曲がきっかけで、原作者・久保帯人本人と対談する機会を得た。幼い頃からのファンである彼は、その日はとても緊張していたと告白するが、話してみると相手はとても優しく親しみやすい人だと分かったという。「僕が一つ質問すれば、十個くらいの内容で情熱的に答えてくれるんです!」――このひと言は、どんな形容詞よりも久保帯人という人物を物語っている。もう一つの偶然は、UVERworldもかつて『死神』のオープニングテーマを歌っていたこと。今回共演のオファーを受けてから、jo0jiはあらためて歴代の『死神』主題歌を聴き直し、UVERworldの楽曲も繰り返し聴いたそうだ。yamaについては、高校時代に初めて〈春を告げる〉を聴いた瞬間からその声を記憶しており、自身の創作の際に参考にすることもあるという。

漁夫之子jo0ji:唱完死神〈I-BULL〉,最想在台灣辦場海邊個人秀

26歳の今年は彼にとって「初めて」づくしの一年だ。初めてパスポートを作り、初めての海外渡航では税関で100mlを超える液体を没収され、パリに着くなり「Hello」と声をかけたが誰にも相手にされず、後になって先に「Bonjour」と言うべきだったと知った。こうした不器用なエピソードは、台湾で起こしたちょっとした失敗談とも重なる。前回の来台時には大量のインスタント麺を買って鳥取に持ち帰り、みんなに配ったのだが、今回記者の説明を聞いてようやく「科学麵」はお湯で戻さずそのまま食べるスナックだったと気づき、今回改めて買い直して、真面目にそのまま食べる練習をすることに決めたという。高雄では茶葉店にも足を運び、日本語が話せる店主から直接お茶の淹れ方を教わった。結局、茶器一式と凍頂烏龍茶の茶葉を丸ごと買って日本に持ち帰り、親しい友人たちに何煎目でどう味が変わるかを実演して見せたそうだ。

インタビュー当日はちょうど台湾の父の日だったこともあり、jo0jiは漁師である父親にまつわる面白いエピソードを口にした。東京で知り合ったバンド仲間が鳥取まで彼を訪ねてきて、父親と一緒に酒を飲んだ際、ミュージシャン仲間らしい肘を絡めての挨拶や、ハグ、背中を叩くような挨拶の仕方を真似したところ、父親の腕力があまりに強すぎて、友人たちが「痛い、痛い!」と叫ぶ羽目に。それを見て父親はむしろとても楽しそうだったという。故郷・鳥取について、彼は台湾のファンに海岸と漁港をぜひ見に来てほしいと勧める。アニメ・漫画好きなら「鬼太郎空港」もおすすめで、車で15分ほど行けば水木しげるの故郷や水木しげるロードもある。取材前日には九份を訪れ、芋圓入りの豆花を食べたそうで、「本当に美味しかった」と語り、それもあって台湾がますます好きになったという。彼は「これからも頑張って、またここに戻ってくる機会を増やしたい」と話した。