数百人ほどしか収容できないBasement Eastは、今やスタジアムを埋め尽くす規模の彼らからすると、ステージの大きさが冗談のように見えるほど小さい。だがKings Of Leonはアメリカ時間9月10日夜、あえて10代の頃に仲間と一緒に詰め込まれていた小さなクラブでのライブの空気に立ち返る——チケットは当日会場販売のみ、一人2枚まで、前売りなし、座席表なし。とにかく現地に行って、並んで、入場する。それだけだ。
この急遽決まったライブは、バンドの第10スタジオアルバム『O My Beloved』発表を記念したものだ。アルバムは11月6日にLove Tap Recordsからリリース予定で、全13曲を収録。2024年の『Can We Please Have Fun』以来の新作となる。先行シングル「My Whole World」も同時に公開され、感謝や家族、そしてここまでの人生への慈しみがテーマとなっている。
『O My Beloved』の収録曲は「Intro」「My Whole World」「Cold Blue Dawn」「The Hand」「Rose」「Make It Count」「KOYSAR」「Feel The Love」「Blue Jeans and Diamonds」「Warm Company」「Forever Endeavor」「Pretty Thing」「Get You Down」。
今回の発表は、バンドが一連の大規模公演を終えた直後のタイミングとなる。今年上半期には2026年イギリスツアーを終えたばかりで、The Snuts、The Lathums、The Royston Clubを共演に迎えた。さらにヘッドライナーとしてスペインのMad Cool 2026にも出演し、Foo Fighters、Florence + The Machine、Pulpと同じ舞台に立ったほか、新設のState Fayreフェスティバルではヒット曲満載のヘッドラインセットでトリを飾った。スタジアム級のツアー日程から一転、当日券のみ・一人2枚限定というナッシュビルの小さなバーでの公演を挟むこの構成自体が、『O My Beloved』が語りたいこと——自分たちがどうやってここまで来たのかを振り返ること——を体現している。
2024年の前作『Can We Please Have Fun』について、NMEは当時星3つの評価をつけ、「KOLのここ十数年で最も可能性を感じさせ、最も肩の力が抜けた作品」としながらも「一部は意外なほど堅さが残る」と評していた。バンドは当時NMEの取材に対し制作時の心境を語っており、Calebは「これは僕が関わった中で一番楽しかったアルバムだ」とコメント。ドラマーのNathan Followillも「僕らは音楽的にもっと弱さをさらけ出せるようになった」と付け加えていた。