一本のジョイント、24回リピートした同じ曲、そして自分が不在のまま終わった誕生日パーティー――これはマシュー・マコノヒーがRolling Stoneの特集企画「My Life In 10 Songs」で語ったエピソードだ。彼が選んだのはJanet Jacksonの1993年のシングル〈That's the Way Love Goes〉。理由はまるで冗談のようだが、実際には彼が大麻をやめる本当の転機となった出来事だった。

「この曲、めちゃくちゃクールで味があるんだよ。しかも俺が大麻をやめた理由でもあるんだ」とマコノヒーは言い、甲高い笑い声を上げた。彼が説明するには、当時大麻の栽培方法が従来の栽培から水耕(hydroponic)栽培へと移行しつつあり、効き目が以前とはまったく違っていたという。「昔の大麻はジョイントを巻いて、吸って回して、みんなでニヤニヤしながらお菓子をむさぼり食って、もしかしたら誰かとイチャイチャしたくなる、そんな感じだった」と彼は振り返る。「でも水耕大麻が出てきてからは、一口吸っただけであらゆる考えが止まらなくなって、完全に崩れ落ちるんだ」

その日、彼はクラブを一軒丸ごと貸し切った自分の誕生日パーティーへ車で向かうところだった。出発前、友人がジョイントを渡してきて「一口吸ってみなよ、めちゃくちゃ楽しいから」と言った。マコノヒーは車の中で一口吸った。「俺が今まで吸ってきたのとは完全に別物だった」。彼は〈That's the Way Love Goes〉をかけ、そのまま24回リピートで聴き続けた。ようやく車を降りてパーティー会場に入った時には、中には誰もいなかった――パーティーはとっくに終わり、みんな帰った後だった。

「あのクソ車の中に座って、この曲を24回も聴いてたんだ。だってその時は本気で、自分の誕生日パーティーに入るよりもこっちの方が大事だって思ってたから」と彼は締めくくった。「この曲は大好きだけど、あの大麻は大嫌いだ。今でもこの曲は好きだよ」

〈That's the Way Love Goes〉はJanet Jacksonが軽快なポップから大人びたR&Bスタイルへと転換したことを象徴する代表曲で、Billboard Hot 100で8週連続1位を獲得し、全英シングルチャートでも最高2位を記録した。