同じ蝶でも、ジャケットの背中とシャツの総柄では見え方が変わる。NEEDLESとTAILOR TOYO、SUN SURFの秋冬コラボレーションは、2026年10月3日に国内発売された。99,000円のスーベニアジャケットと38,500円のハワイアンシャツを展開する。ロゴの交換だけでなく、刺繍、プリント、季節の素材から見たい10月のシリーズだ。現在の在庫は各店への確認が必要となる。
背中の都市名は単なる飾りではない
TAILOR TOYOとの一着はUS NAVYのジャケットを基に、NEEDLESがデザインを更新し、身頃にウール素材を使った。公式名はSOUVENIR JACKET。背面の大きなパピヨンとともに、NEEDLESがビジュアル撮影で訪れた都市名を刺繍する。旅は紹介文だけにとどまらず衣服の表面に入り、土地を記念する形式がブランド自身の撮影の道筋を記録している。
背面のビジュアルで蝶と都市名の刺繍位置が分かる。商品と着用の写真では、黒い身頃に黄と黒のストライプの襟や袖口を合わせ、暗い背中に色鮮やかな蝶を浮かび上がらせている。袖先付近には小さな刺繍パッチもあり、前後で柄の密度が異なる。正面では黒の面積を広く残し、振り向くと図形や都市名を見せる構成だ。大きな背中の絵だけでなく、人の動きに合わせて情報が現れる点にも注目できる。
色鮮やかな蝶と都市名の刺繍の接写。
黄黒のストライプの襟とコラボレーションのラベル。SUN SURFの蝶柄を秋冬のシャツに
もう一方はHAWAIIAN SHIRT。公式はSUN SURFを代表するハワイアンシャツを出発点に、秋冬らしいフランネル素材へアレンジしたと説明する。名前だけで、通常の夏物の薄いレーヨンと決め付けない方がよい。NEEDLESのリクエストでSUN SURFのアーカイブから蝶を主題とする2種類の柄を選び、色ごとに異なるデザインをつくった。同じ図案の地色だけを変えたものではない。
淡色は大きめの蝶や草花の間に余白を残し、濃色は蝶、花、文字がより密に交差する。単独でも、ジャケットの開きから一部を見せても着られる。黒いスーベニアジャケットと重ねると、内外に蝶が現れながら、刺繍とプリントの違いで層を保てる。これは公開写真から考えられる着こなしの関係であり、本誌による着用や保温性のテストではない。
淡色の蝶柄シャツの襟、ボタン、ラベル。
濃色シャツに蝶や花、文字を組み合わせる。滝藤賢一のビジュアルから比率を見る
公式ビジュアルのモデルは俳優の滝藤賢一。撮影をRyohei Ambo、スタイリングをMasataka Hattoriが担当した。ジャケットの前後に加え、シャツをパンツに入れる、外に出すという比率も示す。平置きだけより、背中の刺繍と着丈の関係、総柄をアウターから部分的に見せる効果が分かる。ただし、それを自分の購入サイズの根拠にはできない。
滝藤賢一が淡色の蝶柄シャツをパンツに入れて着る。販売は10月3日11:30にNEPENTHES系列店と公式オンラインストアで始まっており、10月25日が初発売ではない。NEPENTHES公式のコラボ告知から商品へ進み、サイズや入荷は店舗で確認できる。ジャケットは都市と蝶を背中の物語に集め、シャツは折り目や着方に合わせて柄を分散させる。アウターの主役が必要か、内側の柄が必要かを先に考える方が、協業名だけで一式選ぶより着こなしを組み立てやすい。