あるフーディーには聖母マリアがマルチカラーのネオン刺繍で描かれ、その横には「24/7 POWER」の文字。もう一着には「HIGHWAY TO HAVEN」とプリントされている。これはどこかのニッチな宗教ブランドのグッズではない。Palace Skateboardsが発表したばかりのFall 2026ルックブックの中で、思わず二度見してしまうアイテム群だ。
シリアスなモチーフをポップなアイテムに落とし込むのは、もともとPalaceの得意技だ。しかし今シーズン、「聖なるもの」と「カートゥーン」を同じルックブックに同居させたやり方は、単にコラボを積み重ねるより遥かに興味深い。同シリーズにはFleischer Studiosがライセンスするベティ・ブープとのコラボも登場するが、こちらは真逆のアプローチを取っている——おなじみのカートゥーンキャラクターがTri-Fergトップスをまとい、「Palace XO」のハート柄と組み合わされる。その甘ったるさは、まるで隣の聖母マリア刺繍とわざと張り合っているかのようだ。
アウターこそが今シーズン本当の目玉だ。Avirexとのコラボレザージャケットは、重厚な牛革素材で、背中には翼の生えた鷲の頭蓋骨バッジがあしらわれ、コラボ用のゴシック体ロゴと組み合わされている。一目で見分けがつく、しっかりとした重量感のあるアイテムだ。機能面では、複数パネルを縫い合わせたGORE-TEXジャケットが登場。ウッドランド迷彩をベースに、ブルーのパイピングと蛍光イエローのジッパーをあしらい、装飾性よりも実用性を前面に押し出している。ワークウェアラインではちょっとした遊び心も——「Palace Transport Co.」シリーズのジャケットは、表向きは市の作業服へのオマージュだが、実際はヤマト運輸の猫のロゴをネタにしたパロディ仕様になっている。
その他のアイテムも、Palaceらしい雑食性を貫いている。オールドイングリッシュ体のレターマンジャケットは、月桂樹の刺繍をあしらったコラボNew Eraキャップと組み合わされ、ダークアカデミア風の雰囲気を演出。スポーツ要素はレオパード柄のメッシュジャージにデジタルフォントのロゴをプリントするというひねりを加えられ、チェック柄のステッチが入ったデニムセットアップと合わせて、シリーズ全体の中でも最もストリートらしいステートメントに仕上がっている。
Palace Fall 2026は、ブランド恒例の毎週発売形式で8月7日よりスタート。英国、ヨーロッパ、アメリカ地域ではオンライン・店舗ともに現地時間午前11時(BST/EDT)に同時発売され、フラッグシップストアおよびDover Street Marketでも同時展開される。日本、韓国、中国、オーストラリアでは1日遅れの8月8日、現地時間午前11時に発売される。













