ケルトの戦争用ホルン「カルニクス」、弓奏楽器の「ラバーブ」、そして20人編成の女声合唱団——これはどこかのワールドミュージック・アルバムの布陣ではなく、『A Plague Tale』シリーズ最新作『Resonance: A Plague Tale Legacy』のサウンドトラックの顔ぶれだ。ゲーム本編は8月27日にPS5、PC、Xbox Series X/Sで発売され、Xbox Game Passのローンチタイトルとしても同時配信されるが、音楽の方は一足先に8月17日(月)にデジタル形式でリリースされ、Spotify、Apple Music、Bandcampで配信される。
『A Plague Tale: Innocence』の前日譚にあたる『Resonance』は、少女Sophiaがミノタウロス島へ赴き、神話の怪物たちと呪いに立ち向かう物語を描く。作曲を手がけるOlivier Derivièreにとってこの世界は馴染み深いもので、彼は過去2作の『Plague Tale』シリーズを担当したほか、『South Of Midnight』や『Dying Light 2』の音楽も手がけてきた。今回は20人の女声で構成される、Vasiliki Anastasiou率いるキプロス・ギリシャ系合唱団「The Amalgamation Choir」を起用。さらに独唱者としてAnastasiou本人とGiorgos Kalogirouを迎えた。
楽器編成もメモしておく価値がある。Evgenios Voulgarisが弓奏楽器のヤイル・タンブールとラバーブを演奏し、Samuel Mericがカルニクスを吹き、Giani Caserottoがブズーキとギターを担当。Derivièreと長年タッグを組むチェリストEric-Maria Couturierも参加している。これらの名前が並ぶと、聞こえてくるのは典型的なオーケストラ・スコアの定石ではなく、地中海やギリシャの民俗楽器がそのままダークファンタジーの物語へ持ち込まれた音だ。
Derivièreは声明の中で、サウンドトラック全体を「親密な人間ドラマと神秘の謎の間を行き来する音楽の旅」と表現し、その構成はゲーム本編のストーリーラインに意図的に対応させたという。ただし彼が強調するのは、単なる筋書きへの追従ではなく、音楽の「精神的な次元」こそが真の創作の指針だったということだ。また彼は、すべての演奏家が「自らの文化、技術、個性」を作品に注ぎ込んでくれたことに謝意を示し、これは単なるサウンドトラック・アルバムではなく、最も古いギリシャ神話のいくつかに対する独自の解釈なのだと語っている。
現時点で先行公開されている3曲、〈Patera〉〈The Land〉〈The Flight Of The Braves〉で先取りして聴くことができる。フルアルバムの配信開始からゲーム本編の正式発売まではわずか10日間。予習しておきたいファンにとって、今週末が最後のチャンスとなりそうだ。






