Sunoのv6モデルは、本来イメージ刷新の一手になるはずだった。同社がWarner Music Group、BMGとライセンス契約を結んだ後に投入した第一世代の製品であり、公式説明では学習素材は「パートナー企業からライセンスを受けたコンテンツ」だと強調していた。しかしSony Music Entertainment(ソニー・ミュージック・エンタテインメント)とUniversal Music Group(UMG)の見方は異なる——Varietyの報道、そしてMusic Business Worldwideが入手した訴状によれば、両レーベルは新たな訴訟で、v6は実際には迂回路を使い、無許可の旧データを引き続き消化していたと主張している。
争点となっているのは、Suno自身が公に認めた一文だ。v6の学習データには、ライセンスコンテンツに加えて「ユーザーとサービスとのインタラクション」も含まれるという。Sony MusicとUMGはこの一文を、これらのインタラクションが実は以前のバージョンのモデルの出力や好み信号(preference signals)であり、その旧モデル自体が無許可で両社の録音物をコピーして学習していたものだと解釈している。つまり、v6が表面上はクリーンな学習素材に切り替えたように見えても、旧モデルが残した「趣味の記憶」が新世代の製品に浸透している可能性があるというのだ。
この論理に基づき、両社はSunoが少なくとも60,202曲の録音物の著作権を侵害したと主張し、米国著作権法に基づき最大90億ドルの賠償を求めている。さらにMusic Business Worldwideの報道によれば、SunoがYouTubeのダウンロード防止技術を回避して楽曲を取得した回数ごとに、最大2,500ドルの追加賠償が課される可能性もあるという。







